※ ページ34
「＿＿秋声！！補修室から勝手に抜け出して、図書館の方行こうとしてる人がいるけどー！！」
「嘘やろセンセ！？！？」
約束は破るもの。
島崎は左手をメガホン代わりにして、廊下に響くように声を張り上げた。叫びはしないが、張り上げた。
また、「いや、ちょ、センセ！？」とうろたえるオダサクに向けて、「君のためだよ」と、真顔で答える。
「＿！オダサクさん！何勝手に外に出てるんですか！」
そしてまた運が悪い。
その廊下に響き渡った声が、偶然近くに居た徳田の耳に入り込んでいた。
廊下の向こうから軽い足音が聞こえる。
その足音が徳田の物と気づいたオダサクは、残っている力を足に入れ、全力で走り出した。
オダサク自身、自分がすごくバカな事をしているんだなぁと薄々気づいている。
だがしかし。今だけは許して欲しい。
少しだけでいいから、あの本棚の所に行かせてもらいませんか。
そんな気持ちで、震える足を無理矢理動かした。
何となくだが、さっきよりも足が重い。体がだるい。気持ち悪い。
そんな体調不良三銃士に襲われながらも、必死に足を動かした。
「いや、僕のこと呼ぶなら島崎も手伝えよ！」
「……秋声は頑張りなよ、応援してるから」
そんな会話が先程曲がった廊下の角の先から聞こえる。
その会話の通りなら、自分を追いかけているのは秋声さんただ一人だけとなる。
大丈夫、一人なら行ける！勝てる！
そう思った矢先のことだ。
オダサクが足を踏み込もうとしたその時、廊下がぐにゃりと曲がった。
いや、ぐにゃりと曲がったのはオダサクの視界だった。
「＿＿＿っ！？」
踏み込んだ足は宙を舞った。オダサクの身体はそれと同時に地面に叩きつけられる。
苦しい。
今になって、熱が上がった。呼吸が荒くなり、頭が中から誰かに叩かれているように痛くなる。
＿＿いや、でも、まだいける。多分。
こんな状況になったのにも関わらず、オダサクはまだ身体を起こそうとしていた。
まだ徳田との距離はある。今走り出したら充分巻ける距離であった。
全身に力を入れて、壁にもたれかかって、懸命に起き上がろうとする。
しかし、無慈悲にもその努力は報われない。
「なんだなんだ、騒がしいな！もしかしてスクープか！？」
「スクープがあるんなら、是非ともこの独歩さんに任せて欲しいもんだ！……って、大丈夫かよ！」
瞬間、目に映りこんだ増援に、オダサクは走ることを諦めた。
「……やられた」
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筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» こちらこそすみませんでした…素敵なお誘いありがとうございました！ (2020年11月9日 23時) (
レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» いえいえ！！こちらこそ、無理なお誘いしてすみません(汗) 本当、定期的にコメントしにきます((((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» ごめんなさい！本当に申し訳ないんですけど、私、占ツクで作品を見たり、書いたりすることしかやってないので、出来ないです……誘ってくださったのにすみません… (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» あの！よろしければ…ボードとかでお話しできないですかね(((((こrrrr (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» 私も嬉しいです！ダメです逝かないでください((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：筆ペン屋さん 極細 | 作成日時：2020年7月27日 0時
