※ ページ32
今なら大丈夫。大丈夫や。きっと悪い夢も見ん、気がする。やって、急に違う夢を…
オダサクはすぅ、と息を吸う。
目を閉じた先で、去年、一昨年の夏も大いに力を発揮した、使い古したクーラーがゴウゴウと痛々しい音を出す。
このエアコンはオダサクがここに来た時よりもずっと前に設置されたものだ。
種類が少し昔の物なので、最近のハイテクなものしか扱えない業者が多い中、修理の依頼を出し、音をならないようにしてもらう事も不可能に近い。
部品ももう作っていないらしく、取り替えのきかない部品の一部が黄ばんでいる。
そんなクーラーの雑音と、オダサクのしっかりとした呼吸が混じり合う音たちは、ここに早く来たオダサクにとって実はとても心地よい。
無音は少し寂しくなる。
…また、その雑音は、オダサクを夢の中に誘う為には丁度いいものだった。
丁度良いものの筈なのに。
「……あかん、寝れん、気になる」
永遠と続いていきそうだったその雑音と呼吸は、オダサクの口からぽっと出て来た言葉によってすぐに終わりが来てしまった。
いや、雑音はまだ続いていた。正確にはもうオダサクの耳に音が入らなくなっていたのだ。
今、オダサクの耳の中で響く音は、年季の入った、ギイ、という音。
それも、音の発信源はオダサクの耳元の方。
「……誰も廊下通ってませんようにっと…」
ガチャン。と、金属と金属が擦れる音が静かな廊下に響く。その音にオダサクはヒヤリとさせられた。
そう。この病人は、このお騒がせの病人は外に出たのである。補修室の外に。しかも無断で。
さて、そのスラリと細い体格を活かし、廊下の角に隠れたり、素早く移動をしたりして向かっている場所は、やはり夢の内容に関係する場所であった。
気になるものは、やっぱり気になってしまうと言うのだろう。
どうしてこんなにもその思い出に固執するのかが全く分からない。
正直、あまり今オダサクが行動することはあまりよろしくないこと。本人もそれを承知の上で動いているのだ。
今日のオダサクはオダサクらしくない。自分の意志を全開に出している。
仲間に心配をかけたくないと言う気持ちも勿論彼の中にある筈だが、今は自分のやりたい事が真っ先に動きに出ていた。
迷惑をかけてでもいいから、その場所にとりあえず行きたい。
そんな気持ちが完全に前目乗りになっていた。
「…やけにセンセ達おらんなぁ、どうしたんやろ。でも、あともう少しで＿＿」
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筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» こちらこそすみませんでした…素敵なお誘いありがとうございました！ (2020年11月9日 23時) (
レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» いえいえ！！こちらこそ、無理なお誘いしてすみません(汗) 本当、定期的にコメントしにきます((((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» ごめんなさい！本当に申し訳ないんですけど、私、占ツクで作品を見たり、書いたりすることしかやってないので、出来ないです……誘ってくださったのにすみません… (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» あの！よろしければ…ボードとかでお話しできないですかね(((((こrrrr (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» 私も嬉しいです！ダメです逝かないでください((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：筆ペン屋さん 極細 | 作成日時：2020年7月27日 0時
