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勿論潜書は中断され、潜書室にはボロボロになってしまったオダサクを抱えた会派のメンバーが帰ってきた。
意識がはっきりとしていない。
呼吸が荒々しく、懸命に息を吸って、吐くを繰り返している。
潜書中に絶筆の手前まで精神力が近づき、なおかつ、体が本人の意思でほとんど動けないぐらいまでに追い詰められてしまった文豪が出たことは、この図書館では初めての事。
この事態に司書やネコ、図書館の管理、作業、受付をしていた文豪、非番の文豪でさえも巻き込んで騒ぎになってしまった。
その騒ぎによりオダサクの状況を知った檀、安吾の心境はともかく、オダサクの体調不良を見抜いていながらも、潜書に行かせてしまった太宰が自分を責めてしまったことは言うまでもない。
それからオダサクを補修室まで運び、ベッドに寝かせ、安静にさせたところで騒ぎはとりあえず落ち着いた。
協力していた文豪達も持ち場に戻り、これからそれぞれの用事を済ませ、静かな夜を迎える。そのはずだった。
オダサクの容態を心配し、仕事の合間を縫って沢山の文豪が補修室を覗きに来た。
その中でも無頼派はその場に留まり、額の氷を取り替えたり、部屋の温度が下がりすぎないように調整したりと、呼吸が安定してきたオダサクの世話をしていた。
ただ、一人を除いては。
「……太宰のこと、呼んでくる」
無頼派、と言えど、補修室に来たのは檀、安吾の二名。
オダサクの容態の知らせを、文豪達の騒ぎで間接的に知ってしまった太宰は部屋に鍵をかけ、閉じこもってしまった。
檀は安吾に声をかけ、オダサクのベッドを離れ、ドアの方へ歩を進める。
オダサクの事を止められなかった。
そのことについて太宰を問いただそうとしている訳では無い。
「…おう、わかった」
太宰はこう言う時、ずっとその事実から逃げることはしない。
いや、あったかもしれない……でも、大切な仲間の事に関しては、時間がかかったとしても、力を借りながら、時には自分で少しづつ動く。
だから、今回もその手助けをする。
少しづつでもいいから、落ち着いて、安心して欲しい。
一方安吾の事だが、返答をするのに少し時間がかかった。自分も行く。と言いかけたからだ。
しかし、ベッドに横たわっているオダサクのことを見、わかった、とだけ返した。
檀はその安吾の気持ちを察し、早歩きで廊下を歩く。
早く太宰の所に行ってやろう。その一心で。
＿しかし、そこに太宰はいなかった。
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筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» こちらこそすみませんでした…素敵なお誘いありがとうございました！ (2020年11月9日 23時) (
レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» いえいえ！！こちらこそ、無理なお誘いしてすみません(汗) 本当、定期的にコメントしにきます((((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» ごめんなさい！本当に申し訳ないんですけど、私、占ツクで作品を見たり、書いたりすることしかやってないので、出来ないです……誘ってくださったのにすみません… (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» あの！よろしければ…ボードとかでお話しできないですかね(((((こrrrr (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» 私も嬉しいです！ダメです逝かないでください((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：筆ペン屋さん 極細 | 作成日時：2020年7月27日 0時
