※ ページ12
「…喧嘩するならもう帰ろうぜ…周りの視線が痛え…」
「おっ悪いねぇ。今回は中々面白かったもんで」
「なーにが面白いだ！俺は終始イライラしてたんだけど」
「すぐに釣られる坂田が悪いんよ〜」
「なっ…」
その場に耐えきれなくなり、浦田は三人に帰ろうと促した。
三人はそれを受け入れ、口数を重ねながらも出口の方へ進む。
二人はまだ交戦中。
会計を済ませるために、全員が出し合ったお金を出す浦田の耳には、ギャンギャンと甲高い声が響いていた。
「大変賑やかですね」と、店員は皮肉っぽく浦田に囁く。この店員も中々勇気と度胸がある。
その店員の声に、耳を塞ぎたいと思いながらも、浦田は「すみません」と声を喉から絞り出す。
…予想はしてたけど、こんなんになるんだったら、外の涼しい木陰とかで、やまだ休ませたら良かったなぁ…
はぁ…とため息を着く浦田を他所に、悪口合戦はどんどんデットヒートしていく。
客の視線を背中に集め、太陽の熱とはまた違う物により、浦田は汗をかかされる。
こうなるんじゃ、この店に入らなきゃ良かった。
逃げるように店を出ていく彼は、まだまだ熱をます喧嘩の声を聞きながら、呆れたようにそう思うのだ。
………いや、しかし
「まあ、いつも通りの事だけど…」
普通。
こんな風に恥をかくことも、浦田にとっては日常茶飯事であった。
これはまあ、彼の一つの苦労話とでも言えばいいのだろうか……
「…随分と会計の方が賑やかだね。
ねえ、秋声もあんな風にギャンギャン話せば、今よりは地味じゃ無くなるんじゃないかな」
「……余計なお世話だよ。全く…」
￣￣￣￣￣￣
追記。
どうもこんにちは。作者です。
凸凹更新でごめんなさい。
文豪とアルケミスト 審判の歯車
とうとう終わってしまいましたあぁ……
浦島坂田船をきっかけとして文アルを好きになったのですが、最初はこんなにも深く、伏線回収が凄いアニメとは思っていませんでした。
アニメ第二期希望です。
そして、文アルと言う作品を通して、真面目に文豪さんの作品、近代文学を読むようになりました。
苦手意識ありましたが、思ったよりも読めました。思ってたよりも面白いです。
でもやっぱり昔の書き方なので、理解するにはしっかりと読み込まないといけませんね。
芥川先生中心で読んでます。まだまだにわかですが、いつか語れるように…
アニメ素晴らしかったです。ありがとうございました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» こちらこそすみませんでした…素敵なお誘いありがとうございました！ (2020年11月9日 23時) (
レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» いえいえ！！こちらこそ、無理なお誘いしてすみません(汗) 本当、定期的にコメントしにきます((((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» ごめんなさい！本当に申し訳ないんですけど、私、占ツクで作品を見たり、書いたりすることしかやってないので、出来ないです……誘ってくださったのにすみません… (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» あの！よろしければ…ボードとかでお話しできないですかね(((((こrrrr (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» 私も嬉しいです！ダメです逝かないでください((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：筆ペン屋さん 極細 | 作成日時：2020年7月27日 0時
