第229話 ページ9
ジャック｢自分の力でそんなモン作るなんてやるじゃねぇか、アイツ。ん？待てよ。つまり、不正じゃないことが逆に厄介⋯⋯ってことか？｣
『そうだよ⋯⋯言い換えれば｢勉強するな｣とか、｢友達と協力するな｣って言ってるようなものだし⋯⋯』
学園長｢その通りです、アオイさん｣
ユウ｢そういえば学園長、さっき｢今年"も"｣って言わなかったですか？｣
ジャック｢まさか、去年もこんなことが？｣
学園長｢ええ。去年はまだ彼の対策ノートの評判があまり広まっていなかった分、これほど大きな騒ぎにはならなかったんですが⋯⋯｣
学園長｢今年は『テストで良い点が取りたいならモストロ・ラウンジへ』という噂が学園中に流れていたようで｣
ジャック｢でも、契約違反をすればどんなひどい目にあうかは強固な守秘義務があって広まらなかった？｣
学園長｢そのようです。結果、今年はアーシェングロットくんと取引する生徒が続出。全学年・全教科の平均点が90点を超える事態になってしまった⋯⋯というわけです｣
『は〜⋯⋯なるほど⋯⋯』
学園長｢全教科の平均点が全て赤点になるよりはマシですが！しかし⋯⋯｣
ユウ｢つまり、ほとんどの生徒がズルしたと⋯⋯｣
ジャック｢じゃあ、去年アイツとの勝負に負けたヤツは、未だにずっと能力を取り上げられたままってことか｣
学園長｢それが⋯⋯彼は去年、生徒達から取り上げた能力を元に戻すことを条件に学園内で『モストロ・ラウンジ』の経営を許可するよう私に交渉してきたのです｣
ジャック｢はぁ？！｣
『やばたにえん』←
ジャック｢な、なんつー野郎だ⋯⋯学園長を脅して取引なんて。あのレオナ先輩が近付きたがらないのもわかるぜ｣
ユウ｢納得しかできない⋯⋯｣
学園長｢しかも売上の10%を学園に上納するというwin-winの関係まで提案してきてもう⋯⋯｣
ジャック｢って、あんたもうまい目にあってるじゃないスか｣
学園長｢ああ、今年は一体何を要求されるか。バカなせ⋯⋯いえ、可哀想な生徒達のためなら私はまた彼の要求をのんでしまうでしょう。私、優しいので｣
学園長｢アーシェングロットくんは真面目に勉強し、その知識を慈悲深くも他の生徒に教えている"だけ"⋯⋯教師としてはやめるよう強く言えません｣
学園長｢なんでこの学園にはちょっと問題のある生徒ばっかり入学してくるんでしょう！お〜〜いおいおい！！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひよこまめ。 | 作成日時：2024年3月24日 0時
