ここの生徒はどうかしてる。6【ツイステ】 (ページ8)

今日:33 hit、昨日:40 hit、合計:3,243 hit

第228話ページ8

〜オンボロ寮〜談話室〜

ジャック｢というか⋯⋯お前、アイツらにめちゃくちゃ懐かれてねぇか？｣

『そうかな⋯⋯？』

ジャック｢そうだろ⋯⋯イソギンチャク共に放つ言葉とお前に放つ言葉全然違ぇぞ｣

ユウ｢なんかめっちゃくちゃトゲトゲボールが急に豆腐になったの？ってくらい柔らかくなってた⋯⋯｣

『マ、マジ⋯⋯？』

ジャック｢嫌がらせとかの心配はねぇだろうが、別の意味で気をつけろよ｣

『うん⋯⋯？わかった⋯⋯』

ジャック｢とにかく⋯⋯頭にイソギンチャクをつけられた奴らはテストで良い点を取るためにアズールと契約してまんまと騙された⋯⋯ってことで間違いなさそうだな｣

『そうだね⋯⋯』

ジャック｢上位50位に入ることって条件だったようだがあれだけ大量の生徒と契約していればほとんどの契約者が50位からあぶれることになる｣

ジャック｢最初からアズールはそれを狙ってたってことか｣

『なんてこった⋯⋯』

ユウ｢グリムが80点以上なんておかしいとは思ったけど⋯⋯｣

ジャック｢ったく！他人の力で良い成績取ってもなんの意味もねぇだろ。自分の力を周りに示せる機会を棒に振るなんざ、それこそバカだ｣

学園長｢学園の生徒全員がハウルくんのように自意識強めで面倒くさい⋯⋯いえ、真面目だったら私も苦労しないんですがねぇ〜｣

ユウ｢うわぁっ？！｣

『ぴゃっ⋯⋯？！』

ジャック｢ウワッ！学園長！ビックリした⋯⋯｣

学園長｢はぁ⋯⋯今年もアーシェングロットくんの"商売"を止めることができませんでした⋯⋯｣

『え、商売⋯⋯？』

ユウ｢どういうことですか？｣

学園長｢アズール・アーシェングロットくん。オクタヴィネル寮寮長を務める2年生です｣

学園長｢ローズハートくん同様、2年生にして寮長を務める非常に優秀な生徒なのですが⋯⋯少し、いえ、だいぶ問題がありまして⋯⋯｣

ジャック｢問題って、詐欺行為のことか？だったら学園長が命令して、やめさせればいいじゃないすか｣

ユウ｢そうですよ｣

学園長｢それが⋯⋯私が教師だからこそ彼の行為を禁止できないのです｣

『教師だから⋯⋯？どゆことですか⋯⋯？』

学園長の話によると、アズール先輩はエース達に見せたテスト対策ノートは不正行為で作られたものではなく、アズール先輩本人が徹底的に調べあげ自力で作り出した"虎の巻"らしい⋯⋯

『え、逆に凄くない？？』

ユウ｢んね⋯⋯｣