ここの生徒はどうかしてる。6【ツイステ】 (ページ38)

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第258話ページ38

ラギー｢行動を起こす前はもっと用心深くならなきゃ。シシシッ！向う見ずなヤツは、サバンナじゃすぐ飢えちまうッスよ｣

グリム｢ぐぬぬ⋯⋯相変わらず意地が悪いヤツらなんだゾ！｣

ユウ｢平常運転だ⋯⋯｣

ジャック｢アズールのヤツ、最初から邪魔するつもりで契約を持ちかけたってことか？｣

レオナ｢当たり前だろーが｣

『そうじゃなきゃおかしいしね⋯⋯』

ラギー｢リーチ兄弟はアズールくんの手下で、契約者から担保と代償をきっちり取り立てることで有名ッス。契約の条件をクリア出来ないよう邪魔をしてくるって噂もね｣

グリム｢なんて卑怯なヤツらなんだゾ！ううっ⋯⋯コイツらが負けたら、オレ様ずっとアズールにこき使われちまうのか？｣

ユウ｢グリム〜⋯⋯泣かないで⋯⋯｣

『き、きっとなんとかなるって⋯⋯多分⋯⋯』

レオナ｢⋯⋯⋯⋯⋯｣

ラギー｢レオナさん？｣

レオナ｢アズールのユニーク魔法は『黄金の契約書(イッツ･ア･ディール)』。『特別な契約書にサインを取り付ければその対象から能力を1つ取り上げられる』｣

レオナ｢しかも、契約違反が生じた場合、違反者はアズールに絶対服従状態にされちまうって話だ｣

ラギー｢発動条件が難しい魔法ほど、効果は大きいって言うけど⋯⋯タチ悪いッスよね〜｣

レオナ｢取り上げた能力は契約書に封印されていてアズール本人はいつでも使えるらしい｣

『じ、じゃあ⋯⋯』

ジャック｢アズールが難易度の高い魔法を何種類も使いこなしてたのは、まさか⋯⋯｣

ラギー｢十中八九、契約者から担保として奪った能力でしょーね｣

ジャック｢なんて奴だ！何から何までインチキってことじゃねぇか！！｣

ラギー｢ユニーク魔法自体が超レベル高いんで、全部インチキとも言い切れないッスけど｣

ユウ｢ですよね⋯⋯｣

レオナ｢俺も能力を担保に取引したことがないからどういう理屈かはよく知らねぇが｣

ジャック｢え？それなら、レオナ先輩は何を担保に取引を？｣

レオナ｢グルル⋯⋯なんだっていいだろうが。思い出させるんじゃねぇ｣

レオナ｢⋯⋯⋯で、だ。その特別な契約書がある限りアイツとの契約は継続する。だからアズールは、言葉巧みに契約を持ちかけ⋯⋯｣

ラギー｢達成不可能な条件でサインをさせる⋯⋯ってわけッス｣

レオナ｢アズールに勝つ一番の方法は、"契約しない"ってことだな⋯⋯ハッ｣

ユウ｢え〜⋯⋯｣

グリム｢ふなぁ〜⋯⋯どうしたらいいんだぁ⋯⋯｣

『絶対に負けられないのに⋯⋯』