雪の降る病院26

4 ページ4

佐久間side




、、、阿部先生、大丈夫かな、戻ってきてくれるかな、、





最近先生が来てないなって思って、




遠くに出張かなとか思ってたんだけど、





ちょっと暗い顔した舘先生から聞いたのは、




舘「先生ね、ちょっと疲れちゃって休憩してるの。

でも、身体のどこかが病気とかじゃないから安心して。」





だってさ。





でもさ、安心してとは言われたけど、明るいとは言えない先生の表情と、





先生が休むちょっと前を思い出すと、





なんとなく分かっちゃったよね。






休む前に先生がよく出入りしてた一つの部屋。





とある朝、その辺が少しうるさくなったなって思ってたんだけど、





そのまま俺達は院内学級行って、







戻ってきたらそのベットのカーテンはキレイにオープン。





棚の上も周りの機械も、もちろんベットの上もきれいさっぱり。






残ってたのは無機質な冷たいベットだけ。






ステーションの看護師さんの顔もどこか暗い感じだった。





夜に見た阿部先生は無理して顔作ってる感じだったし。







分かっちゃうよ、、





今まで同じような事が何度もあった。





ここが病院であれば、年に何回か。





悲しいことだけど絶対にあるんだ。







でも、先生、、会いたいな、、

5→←nervous

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す