雪の降る病院26

in my heart ページ14

阿部side




阿「はい、お大事に〜。じゃあね、バイバイ〜。

お、イェイ、タッチ。

じゃあ。お大事に〜、、」





はあぁ〜〜今日は平和だな〜なんて、





だってこんなに余裕のある外来ある？





ゆっくり患者さんに向き合う事が出来て、




さよならの時にはハイタッチまでする余裕も。





いつもだったら救急からコールがあったり、




予約以外にもじゃんじゃん人入れるんだけど、




今日は予約外の子はほとんどゼロ。




予約の顔なじみの子ばかり。




しかも、悪化してたり、しんどいから来たって子もいないし、




みんな安定してるねって言って返せてる。






たまに忙しい時は、




急いでバイバーイなんて、




ハイタッチしてる余裕なんか無いから毎回心ぐるしいんだけど、




今日は心おきなく触れ合う事が出来る。







、、えっと、、次は、、と、、ふっかね。





やっぱり顔なじみ。





ゆっくりお話し聞こうかな、、





看護師さんにお願いするとすぐに入ってきたのは




ブレザーに身を包んだふっか。






ずっとパジャマだったからやっぱり変な感じがするけど、




めでたく言えば、大きくなったねって笑






阿「おっ、久しぶり。」




深「毎回それ言ってんじゃん。笑」





この感じだとふっかも大丈夫そうかな、、





と定例の診察を終えて、





阿「、、特に変わりないね。


なんか聞いときたい事ある？」





そう言うとちょっと顔を曇らせたふっか。





阿「ん？どうした？」





深「、、あのさ、佐久間ってさ、、、」




そっから見せられたケータイの二人のトーク画面。




その内容は至って普通に見えるけど、





深「、、、おかしい。絶対おかしい。」





ふっか曰くこんなにスタンプが少ないのはおかしいと。






前までだったら俺がその状態を知っとくべきだったんだけど、





阿「そうなんだ、、でも先生今担当じゃないから分かんないんだよね。」





突き放すような言い方だけどこれ本当なんだ。

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