雪の降る病院20

relationship ページ36

阿部side




＿イエーーイ！！



＿つぎふっかだよ！ふっか！




＿、、ウェーーイ！！




＿っしゃおらぁー−！！






、、、うるさい。





医局に戻ろうかと迷った結果、



戻らずにナースステーションで仕事をしていた。




で、今。




戻らなかったことをすごく後悔。






今戻っても良いんだけどさ、




もうすぐラウンドだし、、、




あとちょっとだし終わらせたい。






最初はプレールームいるなーくらいにしか思わなかったけど、




段々と声のボリュームが大きくなってきて、





ついにナースステーションまで声が聞こえてきた。








体調の悪い子もいるんだから静かにね。



と言い続けて何年だろうか。笑






また言いに行くのか、、、







重い腰を上げて、



プレールームに向かうと、



段々と大きくなっていく声。






何してんだろと思ったら、



、、、ジェンガね。





４人とも夢中で、



俺が近づいてきてるのに気づいていない。





ちびっ子達は大きなお兄ちゃん達が騒いでるのも気に留めず、



キャッキャと騒いでいる。





声変わりでちょっと太くなったお兄ちゃん方の声は



その中でもひときわ目立つけど。笑








阿「ちょっと、なにやってるの？」




翔「あ、先生。ジェンガ。やる？」




悪びれもなくそう言ってきた翔太。






阿「先生ジェンガ入れてもらいに来たんじゃないの。

もうちょっと静かにしてほしいなって思って。」




深「はいはい。分かった。」




ほんとに聞いてんのかなって思うけど、



楽しんでるの邪魔すんのもアレだから、



放っておくか、、、





阿「あ、そういえば佐久間。

体調変わりない？」





貧血とかいろいろあって昨日まで安静にしてて、


微妙だったけど、あまり激しいことはしないことを条件に安静を解除した。




佐「、だいじょぶ。」




ちょっと顔が赤いけど、


興奮してるだけなのか、何なのか、、、





阿「ほんとに大丈夫？顔赤いよ。」



佐「ほんと大丈夫、熱いだけ。」





次第に鬱陶しそうに言ってきたから、




阿「分かった。じゃあいいの。

とにかく、静かに遊んでてね。」




深「はーい。」




、、返事が軽いな。笑

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