雪の降る病院１7

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宮舘side




岩本先生と相談してたら、



○太がいなくなったと目黒が言ってきた。




もうすぐ外泊だから、



無断離院するほど浅はかではないと思う。







そうなると、○太になんかあるかとしか考えられない。




トイレを○太の部屋から近い順に探る。






でも、全然いない。








だんだんと部屋から離れて行って、




最後に残ったのは、





一番奥のトイレ。







舘「○太？いる？」







トイレのドアを開くと、




荒く聞こえてくる呼吸音。







一番奥の個室。







顎を上げて、肩を上下させて呼吸する○太。





正確に測らないと分からないけど、





心肺停止直前だろう。






舘「○太？分かる？

おててぎゅー出来るかな？


、、、ヤバいな。

ちょっとお部屋動くよ。」





○「、、ん、、んん、、あう、、、、」







○太を運んで、処置室に寝かせる。




舘「服ごめんね。」






上を脱がせて、



デ
バイスやら、点滴やらを繋ぐ。







繋いだ瞬間になるアラーム音。







舘「、、心停止、挿管よろしく。


胸骨圧迫します、」





阿「了解。」







事態は思ったよりも、深刻で、


阿部に挿管をお願いした。





ガッガッと胸を押し込んで、



チャージの準備を待つ。








康「チャージ出来ました。」




舘「離れて。」





パッドを当てると、



身体が波を打って、



一瞬デバイス音が止む。







その後、キレイに打ち始めた、波形。






舘「、、、戻った。」






無事一回で波形が戻って、



一旦、危ないとことは脱した。






その後、管理のための管入れたり、

いろいろやったら、





ナースステーション横の部屋に移動させる。





舘「○太？起きたら、押してね。」



聞けていないことは分かってるけど、



一応言ってみて気づいた虚しさ。




舘「じゃあね。」






○太から離れてカルテの前に立って


なんとなく展開が読めてきた。




さっきまで焦ってて忘れてたけど、


○太もうすぐ外泊だったんだ。




きっとそれで言えなかったんだろうな。




でもさ、先生心配だから。



起きてよ。

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