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Aサイド
月島「月島です」
木兎「月島君さ!!バレーボール楽しい?」
月島「……ん…いや…特には…」
でしょうね!!見てる限りそんな雰囲気ですからね
木兎「それはさ､下手くそだからじゃない?」
ハッキリ言った!!今聞いた?コイツスッゲェハッキリ言ったよ?
木兎「俺は3年で全国にも行ってるしお前より上手い､断然上手い」
『打つ時よく視線チラつかせるけどね』
黒尾「ブロックヘタクソさんはお静かにね〜」
と言って口に手を当ててくる鉄郎
…手おっきい…なにこれ…手デカ…突然過ぎて理解が追いつかないんだけど､うん…デカイな…手
木兎「でも､バレーが楽しいと思うようになったのは最近だ」
『ストレート打ちの特訓してたからね』
コタの試合を見たのは数えられる位だけど､昔は良く“俺のクロスが止められた…終わった…俺バレー向いてねぇよ”みたいな神経ズダボロにやられた感じのメール送ってきてたけど､ある時“もう１点もやんねーぜ!!”なんて言う凄く調子に乗ってる…いや調子が良さそうなメールが来た
木兎「次の大会で同じブロック相手に全く触らせず､ぶち抜いたんだ､その1本で俺の時代来たーってぐらいの気分だったねぇ!!アッハハハハ!!」
そう大声で笑った後､すぐに蛍に鋭い視線を送った
木兎「その“瞬間”があるか､無いかだ」
『あ…』
そうだ､自分がバレーをやってて､楽しかった､またやりたい､この気持ちを味わいたいって思うからもっとのめり込んで行く…蛍にもそんな瞬間を作れば…きっと……
木兎「将来がどうだとか､次の試合がどうだとか一先ずどうでもいい､目の前の奴ぶっ潰す事と､自分の力が120%発揮された時の快感が全て!!」
蛍の顔を見てみると何かに気づいたような顔をしてる
木兎「まぁそれは悪魔で俺の話だし､誰にだってそれが当てはまる訳じゃねぇだろうよ､お前の言うたかが部活ってのは俺はわかんねぇけど間違っては無いと思う｡ただ､もしもその“瞬間”が来たら､それがお前がバレーにハマる瞬間だ」
本当にこういう時のコタはムカつくけど､認めたくないけど役に立つ…深く考える奴に本能で考えさせる､まずは1歩進ませる……カッコイイよコタ
『んじゃあ､練習すんべや!!ブロック何回でも飛ぶから!!』
月島「何でAさんまでもやる気なんですか?」
『私だって､少しは変わりたいの』
少しでも､このチームを全国に導けるようになりたい
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作者名：コッシー | 作成日時：2022年1月17日 21時
