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現状維持31.0% ページ8

青学のコートを去ったはいいものの、そうなると順番的に次は立海のコートに行かなければならないことになる。
いくら仕事といえど、やっぱり本心では大分気が引ける。


いつもみたく学校でならまだ仕事中は部員の人達だけだけど、よりによって今日はR陣しかいないコートなんて...一体何の罰ゲームだ。



そうこう思いながらも最初より幾分軽くなったカートを押しながら歩いていると、立海の練習用コート前に着いた。
誰にも気付かれないようそっと中を覗いてみると、当たり前のことながら練習に打ち込む立海℞陣の姿が目に入った。



貴「テニスしてる時は普通なんだけどなぁ...」



どうして普段はあんなにひん曲がってるんだろう。
そう思いながらうーんと1人頭を抱えていた時_____



?「そこで何をしてるんだ?」


貴「!?.....なんだ、柳蓮二か。脅かさないでよ」



振り向いてみると、ノートを片手に抱えて佇んでいる柳がいた。
他の立海生じゃなくて良かったと心の底から思った。


にしても私の今の状況___しゃがんでコート内をそっと覗き見してる様子はどうみても不自然、否、もはや不可思議だろう。
柳から若干怪しい目で見られているのにも言い訳の余地がない。



柳「覗き見か?随分趣味がいいな」


と言って静かに笑う柳。
馬鹿にされた感が半端ないけど今の状況で反論できるわけもなく、私はおもむろに立ち上がった。



貴「いやあの、スクイズとかタオル渡しに来たんだけど...」


柳「入りづらいか?」


口ごもるのを見て察したのか、柳は後に続いて私の言いたかったことを代弁してくれた。
それを聞いて私は首を縦に2回、振って肯定の意を示した。


柳「アイツらも皆悪い奴等では無いんだ。ただ、少々女への敵対心が強くてな」


最後に「まあ、鈴香は除いてだけどな」と付け足して苦笑い気味にそう言った。



“少々”ってレベルではないと思うけど。と、異論を唱えたい気持ちを抑え小さく背伸びをして私はまたさっきまでと同様にカートからスクイズなどをカゴに移し始めた。
立海の人数分。


貴「安心して。合宿中4日間、ちゃんと平等に皆のサポートするから!...あとまあ、多少交友関係を築けるように頑張ってみるよ」

いくら私への態度が悪いからといっても、流石に同じ部活の仲間を他人にとやかく言われるのっていい気しないだろうしね。
柳の方に向かって親指を向けると、一瞬驚いた顔をされた後に優しく微笑まれた。


柳「変わってるな」


貴「そうかもね」

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雪見大福(プロフ) - 面白かったです!これからも無理せず頑張ってください! (2021年4月24日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
甲賀忍者(プロフ) - 素敵な作品です!応援しております! (2021年1月2日 19時) (レス) id: 0e780aa7b5 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新再開お願いします。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年8月12日 23時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
やおい - 面白かったです!!お・ね・が・い 更新し・て (2020年8月3日 10時) (レス) id: 724ac7389b (このIDを非表示/違反報告)
彼氏できねぇかな - はじめまして!更新しないのですか?待ってます! (2020年7月25日 12時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なえぬ | 作成日時:2017年5月28日 17時

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