匂い ページ16
2匹を連れて船尾の方へ向かうと父さんとシャンの姿が見えた。反射的に2人の名前を呼ぼうと思って口を開きかけた所で父さんが声を発した。
｢ほらおいで。どうせもう限界なんだろう？｣
少し膝を曲げ、腕を広げてこちらを向く。
『、さすが父さん。よく分かったね』
さすが父さん。娘の事ならば何でもお見通しのようだ。そのまま吸い込まれるようにして父さんの腕の中に倒れた。仮面は邪魔だったのでシャンに渡す。私が倒れ込んだのと同時に抱き上げられた。
｢そのまま寝ておきなさい｣
『ん、』
父さんの言葉に甘え、目を閉じた。
目を覚まし、視界に入ってきたのは木の壁。体の左側には柔らかい感触。そして、毛布のようなものが体に掛けられている事からベットに寝かされていた事に気づく。一体誰のベットなのだろうか。他の情報を得るため壁に背中を向けるように寝返りをうてば人影が見え、驚きから思わず声が漏れた。
｢目が覚めたのか。もう少し寝ていても構わなかったのだが｣
人影の正体は父さんだった。椅子に座っていたようだ。そして父さんの奥に見えるのは扉。どうやらこのベットは横が部屋の奥の壁にぴったりくっつくように部屋の奥にあるらしい
『私どのくらい寝てた？』
｢50分程だな。ちなみにこの部屋はエースに借りた。あの客人用の部屋はとても使えたものじゃなかったからな｣
鼻から息を吸ってみれば馴染みのある匂いが鼻に入ってくる。言葉では表せないようないい匂い。私が好きな匂いの4つの中の1つだ。昔から変わらない匂いだからだろうか。エースのベットと言い、サボの服と言い、大好きな匂いに囲まれて本能的に落ち着く。お母さんの匂いで落ち着くというのが普通だろうが、環境のせいか、距離が近いせいか、兄達の匂いが落ち着く匂いになっている。
｢白ひげから聞いたのだが、もう一泊していいと言っていたがどうする｣
『んー、じゃあ、もう少しゆっくりしてから帰ろうかな』
｢分かった。 伝えておこう。あとマルコから伝言だ。明日以降熱が出るかもしれないよい、しばらく安静！だとさ｣
『りょーかいです』
父さんが｢よい｣を使った事に笑いながら返事をする。
｢ほら目を閉じて。朝まで寝てしまいなさい｣
ここで1つ、良くない考えが浮かぶ。父さんといつも過ごしてないからだろうか。まぁいい、次いつ会えるか分からないのだ。素直に口に出すことにした。
『とーさん、一緒に寝てよ』
父さんがニヤリと笑った。
縮まらないもの(前の話少し付け足したから見てね！！絶対！！)→←敬う者
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うみん(プロフ) - パーカーさん» 2年の修行に入るまでを第1部として一旦完結、間の2年間を第2部、2年後を第3部にするつもりです！それぞれキリのいい形で終わらせるつもりなので、1部はこの章で完結だからあと少しです！！ (3月19日 5時) (
レス) id: 933334a956 (このIDを非表示/違反報告)
パーカー - 2回目のコメントごめんなさい！気になった事がありまして、この話は最終話はまだまだですか？(誤字あったらすんません) (3月18日 18時) (レス) @page18 id: 13475ac173 (このIDを非表示/違反報告)
うみん(プロフ) - パーカーさん» パーカー様！初めまして！！最初めちゃ読みにくいのにここまで読んで頂き感謝感激雨あられって感じです；；お話の完成度上げてこれからも頑張ります！！ (3月11日 12時) (レス) id: 933334a956 (このIDを非表示/違反報告)
パーカー - 初めまして！この話はとても面白くて、一気に見ちゃいました！！気長に待つのでうみん様のペースで更新して下さい！(誤字あったらごめんなさい) (3月10日 23時) (レス) @page17 id: 13475ac173 (このIDを非表示/違反報告)
うみん(プロフ) - メイデーアさん» あ、、、それある海賊団のあるメンバーの前でやっちゃう予定です笑。面白いと言って頂けてほんとに嬉しいです；；早くシリアス抜け出して面白要素詰め込みたいです、！！ (2月25日 23時) (レス) id: 933334a956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2023年11月5日 23時
