六。 ページ11
この子が怪我をしていなかったらただでは済まなかったかもしれない。
同い年くらいだろうに、そう思うくらいには強い
１つ１つの攻撃の重さが私と違う、受け流すのがやっとだ。大雑把なところがあるし、攻撃が重いのもそうだけど…女の子じゃなかったかもしれない。というか、多分そう。男の子だ。
紙袋置けば良かった、片手で流すのきつくなってきたな。
そう思った瞬間、上から押さえつけるような、今までと比じゃないくらいに大きな攻撃が入る。持っていた紙袋を落とし、両腕を交差させ頭を守るように男の子の攻撃を受けた。
なんとか持ちこたえると、男の子は私から距離を取るように大きく後ろへ下がった。
しばらく睨み合っていたが、あっちから仕掛けてこないなら私から何をすることもない。
服のほこりを軽く払ってから落とした紙袋を拾い、落とした拍子に転がってしまった中身も拾って紙袋に入れる。
これは袋から落ちていなかったし、そのまま食べられるものの方がいいよね。
一応、汚れがないかを素手で軽く拭って確認する。
「危害を加えるつもりはないよ。よかったら食べて」
商店街へ行った帰りだから食材はたくさん持っている。カラはりんごが１つ少ないくらいで文句を言うような器の小ささではない…いや、文句は言われるな多分。まあいいや
「ただのりんごだけど、怪しくて食べられないなら毒味するよ」
下から放るように投げながら告げれば黒髪の男の子は難なく受け止め、私を一瞥してから砂埃に紛れるように消えてしまった。
終わり←五。
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yuka(プロフ) - この小説が好きすぎてもう３週読んでしまいました。きっともう更新することはないだろうけどすごく見てて面白いです。86さんの他の小説も面白かったです。零の続きがどうしても気になってしまいます…（´-`）.｡oO (2019年8月31日 3時) (
レス) id: 987b186f2a (このIDを非表示/違反報告)
86 - クルルさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます。更新していなかったにも関わらず、そう言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます、頑張ります。 (2019年4月6日 17時) (レス) id: 5362c81898 (このIDを非表示/違反報告)
クルル - とっても面白いです。更新頑張って下さい。応援してます。 (2019年1月13日 21時) (レス) id: 262f0ecdd1 (このIDを非表示/違反報告)
86 - あむさんさん» ありがとうございます。フェイタンの格好良さがいまいち書ききれてない気がするのですが、そう言って頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます、がんばります! (2018年9月10日 20時) (レス) id: 5362c81898 (このIDを非表示/違反報告)
あむさん - 私もフェイタン大好きなので、こんな小説待ってました！これからがんばってください！応援しています！！ (2018年9月5日 3時) (レス) id: 899eaaa83d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：86 | 作成日時：2018年9月3日 1時
