８８． ページ26
出迎えてくれた金髪の青年に従いついていくと、そこはゴミが溢れかえるほど汚い部屋だった
汚いのには多少慣れてるけど、ゴミの臭いは慣れていても不快になる
「こちら最高得点者のゴン君とAさん」
部屋の中には髪が爆発していて、お世辞にも清潔とは言い難い男が座っている
「おお！待ってたぞ！ジンの息子だってなお前！そこの嬢ちゃんも、こっち座れ座れ！」
その男の近くに適当な高さの箱があったのでそこに腰掛ける
ゴンは突っ立ったままだ
「どこに座れば…」
「空いてるトコねえか？じゃ作れ！こーやってよ」
言いながら足で近くにあるゴミを端へ蹴飛ばす
「お、あったあった！ほらよ」
男から投げられたのは、支配者の祝福のカードだった
「支配者の祝福。最高得点者への褒美だ」
「そこの嬢ちゃんには関係ないことだけどよ…ここにはジンに関する手掛りは何もないぜ」
またその名前か
頭が痛い
その名前を聞くだけで思い出したくないことまで思い出す
「ドゥーンさん、本題の続きを…」
「おっといけねぇ」
「えー…お前さんらはこれで100種揃ったわけだな。よってもう1つイベントが発生する」
アレはどこいったとかぶつくさ呟きながらゴミを漁って散らかす男
「あったあった！」
渡されたのはカードケースのような、本のようなものだ
開けてみれば丁度ゲームの中で集めたカードが入るであろう凹みが３つある
「その本には指定ポケットカード3枚入れることができる。んでそれを現実世界に持ち帰れる。同じ番号のカードを入れることはできないからな」
「そういえば自己紹介してませんでしたね。僕はリスト、彼はドゥーン」
「ま、わかってると思うがお前の親父の仲間だ」
それからはその２人がゴンのためにジンについて話していた
話に興味はないので出ようとしたが、このあとクリアを祝したパレードとパーティーをするからまだいてほしいと言われて待つことになる
面倒くさい
＿＿＿＿
やっと話が終わって外に出れた
これからパレードとかパーティーとか疲れることがあるのかと思うと気が重くなる
フェイ達は城の目の前にいた
「遅かたね」
「ゴン達の話が長くて。なんかパレードとかパーティーあるらしいよ」
「A、パレードなんて出るの？」
「出ないよ。なにか食べたいからパーティーは行くけど…」
「だよなぁ」
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86 - 由宇さん» ありがとうございます。更新されていない状態でしたのに見て頂けて嬉しいです。頑張ります。 (2018年9月1日 16時) (
レス) id: 5362c81898 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - 面白かったです。更新待ってます！ (2018年8月14日 19時) (レス) id: 06761224f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：86 | 作成日時：2018年5月6日 19時
