【Ｈ×Ｈ】心臓に絡みつく 参

８３． ページ20

カードがもらえればいいと思っていたけど、話を聞けば財宝があるらしい



海賊はそれを狙ってここを占拠してたのか




団長を見れば、財宝があるならついでに盗ろう。と言っていた


他の奴らにバレたら面倒なのでもちろん口に出してはいないが




仕事前と同じ顔をしているから大方合ってるだろう








財宝の在り処を聞くために、フェイと団長も一緒にゴンの後ろを灯台の中までついていく



フィンとシャルとマチは外で待ってると言っていた









「窓？」


「たしかにここからは海岸線が見えるが…」


「ここからどうやって海神の棲み家に行くんだよ」




女性は何も答えずに窓から身を乗り出すと、カチ、とスイッチを押した音が聞こえた



同時に、海面の一箇所を指し示すように一直線の光が見える





「この光の指し示す海面の真下、そこに海底洞窟があるわ。でも、本当は財宝なんて無いのよ」






無いのか



無駄足じゃん




下で待ってれば良かったな









女性は話を終えるとカードに変わった









「よし！一坪の海岸線ゲット！」



「早速、複製(クローン)で3枚にしようぜ」



「今更だけど、3枚なら貰えない奴がいるでしょ。どうするの？」



その場に緊張が走る



まあ私たちは絶対にもらうから関係ない




「複製(クローン)なら指定ポケットのカードとしてカウントされるんだよね…ならオリジナルじゃなくてもいい？」




聞きながらフェイと団長の方を見れば意外そうな顔をされた




「構わないが…」


「なに？」


「いや、なんでもない」



こうやって聞いたときになんでもないって言われるとすごく気になる


でも団長は１度こう答えたら絶対に言わないから聞くだけ無駄


気になるけど無駄なことに時間はかけたくないし、忘れよう

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