7話 ページ9
訳が分からないまま、いいよ、と頷いてしまった。
そんなの馬鹿げてる、と思ったのにも関わらず。
でもそうしてしまったのは特別なことではない。
真冬｢よろしくねAちゃん。｣
『うん…よろしく。』
困ったことに私は頼まれごとを断れない性格だった。
それから数日経ち、何か特別なことといえば私と相川くんが共に行動をするようになったことだった。
というのもこれは相川くんが提案したこと。
あの衝撃のお願いの後、具体的にどうしようと話し合った結果、友達になるところから始めようということでこうなった。
実はこっちがメインなんじゃないかと私は思っている。
だとしたらちょっとかわいい。
そんなこんなで今日も一日を無事に終えた私は荷物をまとめて帰ろうとした。
真冬｢Aちゃん｣
そう言って私の袖を引く相川くん。
『どうしたの？』
あいかわらずあまり表情の読めない相川くんはちょっと答えづらそうにして言った。
真冬｢あの、さ、一緒に帰るとかってーできる？｣
言いづらそうにする割には出てきた答えは少し幼くて、私は思わずふふっ、と笑ってしまった。
真冬｢え、なんで笑うの｣
『え？ふふっいや言うことかわいいな〜って思って』
真冬｢かわいいの？これ｣
『うん、かわいい。なんか小学生みたいで』
真冬｢それちょっと馬鹿にしてない？｣
まだ感情の分からない顔だけどそれでも拗ねていることはわかった。
『笑ってごめんね、帰ろう一緒に』
真冬｢…うん｣
少しだけ、距離が縮んだ日。
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ノ瀬(プロフ) - ねねこさん» ありがとうございます返信遅くなりました〜！！物腰の柔らかい子を意識してるので嬉しいです！！！ (2022年3月9日 22時) (
レス) id: 018ad8bd5d (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - ぬ、主ちゃんがいい子すぎる…。更新楽しみにしてますよ！！(｀・ω・´) (2021年3月25日 21時) (レス) id: cba240e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノ瀬 | 作成日時：2020年11月13日 23時
