2話 ページ3
透けるように白い肌
それ以上に真っ白な髪
シャツも白だから上半身は真っ白で
長い前髪から覗く真っ赤な目に自然と目がいく
非の打ち所のない美形な子だ
彼、相川真冬くんは2週間前に遅れて入学してきた
どうやら病弱で入学するまで1ヶ月近く入院していたらしい。
｢相川真冬です。ちょっと遅れちゃったけど仲良くしてくれると嬉しいです。よろしくお願いします。｣
女の子みたいな声でそれだけを淡々と告げて彼は席に着いた。
あまりにも特徴がありすぎてみんなは混乱している様子。
朝から何となく察していたけど私の隣に新しく置かれた席に彼は座るようだ。
1番窓際の最後列。まるでアニメの主人公みたいだ。
朝のSTの時間が終わると彼はあっという間にみんなに取り囲まれた。
クラスのほぼ全員が集まってきて
そんな光景なんて見た事もなかった私は度肝を抜かれる。
次々投げかけられる質問に笑顔で答える姿を見て何となくうさんくさいな、と思った。
関わるべきじゃないとも。
その混雑は授業開始直前にやっと解消された。
そんなとき彼はふっとこちらを向いた。
真冬｢ねぇ君、名前なんて言うの？｣
『え…』
まさか話しかけられるとは思っていなかったから
私は驚いた。
まあ隣の人に声を掛けるのは普通だと思うけど、
こんな主人公みたいな人に話しかけられるとは夢にも思わなかった。
『あ、えっと、AAです…』
真冬｢そっか〜Aちゃんかー！かわいい名前だね。｣
『ありがとう？』
それが彼との不思議な関係の始まりだった。
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ノ瀬(プロフ) - ねねこさん» ありがとうございます返信遅くなりました〜！！物腰の柔らかい子を意識してるので嬉しいです！！！ (2022年3月9日 22時) (
レス) id: 018ad8bd5d (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - ぬ、主ちゃんがいい子すぎる…。更新楽しみにしてますよ！！(｀・ω・´) (2021年3月25日 21時) (レス) id: cba240e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノ瀬 | 作成日時：2020年11月13日 23時
