Aグループ勝負開始 零音side ページ16
「安心しろ」
確かに莉音はそう言った。
だけど、どう考えてもあんなパワーを持つ奴に対抗する手段なんて……
莉音：純粋な力比べ。力が劣る方が負ける。単純な話だ。
鈴音：随分な自信だな。いいぜ。ぶっ潰してやるよ(黒
相手の雰囲気が変わった。
目付きもさっきよりも鋭い。
もしかして、あれ以上のパワーを出すんじゃ……
莉音：話が早くて助かるぜ。そっちが先攻でいいぜ。
莉音が後攻……？
もし、相手の技を跳ね返すことなく受けたら、莉音は確実に大ケガをする。
だけど、ここで俺が出ていっても……どうしようもない。
俺は見守ることしかできないのか……？
いや、見守ってばかりじゃだめか……
莉音が本当にヤバくなったとき、俺がこの身を捨てる覚悟で莉音を守ればいい話だ。
それに、莉音が簡単に負けるとも思えない。
信じよう、莉音を。
莉音：じゃあ、そろそろ始めるか。運命を決める一本を。
鈴音：あぁ。
莉音は桜庭にボールを渡す。
莉音：いつでもいいぜ。
鈴音：俺を本気にさせたこと、後悔するんだな。
桜庭はシュート体勢に入る。
鈴音：ナイトメア……メロディーーー！！！(ﾄﾞｶﾞｧｰｰｰｰ!!!!
零音：くっ……！
莉音：来たな！！(ﾀﾞｯ
黒に染められたボールが大きな気となって莉音に襲いかかる。
零音：このパワー……さっきのより……威力が増して……
こんなもの、莉音は一体どうやって……
俺はシュート体勢に入っているであろう、莉音を見た。
だが、莉音のとった行動は……
Aグループ勝負あり 莉音side→←Aグループ莉音の秘策 莉音side
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作者名：涼水かな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/liriuokalani1/
作成日時：2015年12月13日 1時
