配信 ページ33
＊
※A組の何人かがAくんのファンで一部がオタク
「Aお兄ちゃんはライブしないの？」
「ライブならこの間知り合いのにゲスト出演したけど……じゃなくて？」
いくつかの会話のあと、ロロが言う「ライブ」が配信のことであると判明した。
毎度思うがロロはいったいどこからその情報を得るのだろう。ロディにも、その若者脳を少し分けてあげてほしい。
配信の存在を知らなかったわけではないけど、とAは思う。1週間に1度はSNSを更新するので、やる意義を感じなかっただけで。
悩んだAはフリーク(何かに熱中している人をさす言葉だ)のデクに相談した。
「絶対したほうがいい」
即答だった。
だんだん日本に染まってきているAが「その心は？」とメッセすると、長文が来たのでじゃっかん引いた。まとめると「Aのファンは気軽に会えるオセオンだけじゃなく世界中にいるのに国外に出ないからリアルタイムで動く君を見たいって人はたくさんいると思う」である。
そういうものなのか。誰かのファンになった経験がないAには理解し難い話だった。しかし嬉しいと思う人が1人でもいるのなら答えてあげたい。この感じだとデクは見てくれるみたいだし。
思い立ったらすぐ行動。サッと気をつけるべきことだけ確認して、Aは朝ごはんを食べ終えリビングで寛ぐロディたちに「作業部屋にいる」と告げ部屋を出た。
「エッ！？」
その日、世界に動揺が走った。
頑なにオセオンとクレイド以外で演奏をしないAだったが、SNSが普及した現代では関係なく世界中で知られている。路上ライブの動画は許可なく撮影可だ。広がりが異常ではあるが。
兎にも角にも、そんなAが予告もなしに配信を始めたのだからファンたちは突然の供給に大慌てしたのだ。
ほとんどの者が風呂を終え、そろそろ各々の部屋に戻るかと談話スペースでまったりとしていた雄英高校1年A組の面々も漏れなく騒いだ。
特にデクは30分前にAとメッセージを交換したばかりだったので、心臓が飛び出るかと思った。日本に帰ってからAの動画を見たデクは、立派なファンになっていた。
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緑猫(プロフ) - ねこさん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございました！ (2021年9月28日 22時) (
レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - 素晴らしい作品をありがとうございました (2021年9月28日 15時) (レス) id: 0e99721aee (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» コメントありがとうございます！リクエストもありがとうございました！いつでもいらしてください！ (2021年9月7日 10時) (レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - まず、完結おめでとうございます！ついつい何度も読み返しちゃいます。リクエストのもありがとうございます！お疲れ様でした！！ (2021年9月7日 0時) (レス) id: 36fe9cda9a (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 枝豆オタクさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいお言葉です…！ぜひ、またいらしてください。 (2021年9月6日 19時) (レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2021年8月24日 18時
