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月日は流れ…俺は十歳になった。
勿論ケイトも同い年だ。
俺たちは所謂幼馴染み。小さい頃からいつも一緒だった。
前世にはこんな関係のやつはいなかったから少し新鮮だ。
「A〜！待ってよ〜僕を置いてかないでよ〜！」
ケイトは半泣きになりながら、猛スピードで走る俺を必死になって追いかけてきた。
あれ？おかしいな。ケイトってもっとチャラ〜とかマジカメ映え！みたいな陽キャじゃなかったっけ？
最初の頃こそそんなことを思っていたが、もうそんなことはどーでもいい。
ひとまず俺の幼馴染み、マジ天使。
俺は無言で手を合わせた。
「ごめんな、許して？」
息を切らすケイトの汗ばんだ頭を優しく撫でた。
「うんっ！けーくん優しいから許してあげる！」
は？俺の幼馴染み可愛い(真顔)
おっと危ない、しょたとびーえるという新たな扉を開きそうになった。
いやあイケメンは危険だ。
「次は何して遊ぶ？」
キラキラと輝く瞳を見つめながら、あっと俺は思い出した。
そろそろ帰らねえと三時のおやつを逃すことになる。
それは非常に避けたい事態だ。
「あー…ケイト、そろそろ帰らないといけない時間だから…」
「えーっ！？やだやだ帰りたくない！！」
やだやだと駄々をこねるケイト。
まずいなあ、どうしよう。
ここでの選択肢は三つ。
1.優しく言い聞かす
2.ダメと叱る
3.脅して無理やり連れて行く
んんんんっ、難しいいいい
叱るのも脅すのも逆効果だしなぁ。
かといって優しく言い聞かせてもケイトが聞くとは思わない。
「やだーっ！帰らない！！」
こうしてる間にも母さんが俺のおやつを食べようとしてるかもしれない。
さぁどうする俺？
しばらくしてから俺はある案を思いついた
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作者名：ギョウザの皮 x他1人 | 作成日時：2020年5月31日 22時
