戦勝品の日常

君だけだから・akn ページ17

恋人



A→→→明那さん


明那→→→Aちゃん



side akn

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始めに言おう








女「お兄さ〜ん！私達と一緒に遊びませんかぁ？」


女「わぁ〜カッコいいですねぇ！良かったら食事でもどうですかぁ？」



明「え、あ、え」






何だこの状況は












遡る事30分前


Aちゃんとのデートに浮かれていた俺は
約束の時間の1時間も前に集合場所に着いてしまっていた




特に何もする事がないので、
今日のAちゃんのコーデでも予想していたら
めちゃくちゃスタイル抜群の二人の女の人が、
急に俺に話しかけてきた


何事かと思えば、
これが世間で言うところの逆ナンらしい







綺麗な女の人から話しかけられた事なんて、
今まで生きてきた中で、Aちゃん以外いなかったから
俺は現在進行形で思いっきり動揺してしまくっている






ど、どうすればいいんだ………！？


ま、まずは会話……！会話……！！










明「あ、あのぉ〜……え〜とぉ……」


女「あはっ！お兄さん可愛い〜！」


女「照れてるぅ〜！めちゃ可愛いぃ〜！」










ダメだ………！！


パニクって言葉が出ない………！


女の人に耐性がなさすぎる！！






完全に脳がキャパオーバーになりそうな所を何とか踏ん張って、
なるべく傷つけない方法で断ろうと考えるが、

まあ、そんな状態で正常な判断なんて出来るはずもなく、
俺は積極的な女の人達に対して、ただただ赤面して焦るしかなかった









Aちゃん………！！


早く来て！お願い！！


俺が早く来すぎたのが悪いんだけど………！！







恐らくこの逆ナンは、
俺の体内時計でおよそ30分は行われている


時間的にAちゃんが来る可能性は低い





何て事を考えて、絶望していると
女の人の内の1人が俺の手を軽く握った





明「！？！？！？！？！？」




女「…………私、お兄さんに一目惚れしちゃったんです。
　 せめて一度だけでも一緒にお茶してくれませんか？」




明「………………え！？！？」










お、おおおお俺に………

一目惚れ……………？







あからさまに動揺した俺に、
女の人は距離を詰める





女「お願いです………一度だけ、一度だけでいいので」










女の人が上目遣いで俺を見て、
更に距離を詰めようとしたその時、






パァン！！と女の人の腕が払い除けられた



















『そこまでですよ。いい加減にしな』

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