アイドルの恋愛ウラ事情。3

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滝沢「……………………………」






あ「……………………………」









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数秒間ただ私を見つめるだけ、
遠くの誰かの話し声が聞こえてくるほど
シーンと静まり返っている








はあ、とため息をついたかと思えば、









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滝沢「何であいつの事でそんなに怒ってる？あんなに嫌われてるのにどうしてあいつの為にそこまで俺に歯向かってくるんだよ」








少し前かがみになりながら、
そんな事を言い始めた








あ「いやそれは……………」








滝沢「俺が言えば何でも受け入れられる世界なんだぞ？俺がクビって言えば誰も止めることなんてできないんだぞ？」









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分からない、
社長は何が言いたいのか、
何を思ってそんな事を言っているのかわからない









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滝沢「なあ俺は波星の気持ちが全く分からない…、教えてくれよ。」









でも社長は
私から1ミリも視線をそらすことは無く、
真っ直ぐ、真剣な目を向けている









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滝沢「俺は確かに常に周りの目ばっかり気にしてる。でもジャニーさんの期待に応えられるように、必死に努力してきたつもりだ」






あ「………………………………」







滝沢「俺はジャニーさんみたいにみんなから愛されるような器用な性格じゃない、自分の名誉を守るために必死じゃだめか？俺は間違ってるのか？」









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何も言い返せなかった、
社長の気持ちなんて分からない、
そんなの分からないのが当然だと思った









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滝沢「…………俺は社長失格か？」








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生きる世界なんてまるで違って、







ましてや頂点に立つ人間なんて、
押しつぶされそうなくらいの期待や色々な人の思いや願いを、抱えきれないほど沢山背負って。









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私の想像を越えているんだと思う、
きっと全てを知ることなんてできない








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滝沢「教えてくれ、どうしてそこまで出来る？怖くないのか？教えてくれよ。」









分かるはずなんてない、
社長だって、
私の事を分かるはずない、









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まるで、
真逆の世界を生きている2人だから。




分かろうなんて無理だ









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