アイドルの恋愛ウラ事情。3

・ ページ27

・






-----------------------------






あ「はあ……………」









あの時、
少しは私の気持ち理解してくれたかと思ってた






なんもわかってないじゃない、







人の気持ちを考えられないやつ、
社長だろうが何だろうがただの最低人間だから
偉くもなんともない




なんにも怖くない、







・









・









・









・









あ「…………………………え…どこ」









このイライラに任せて、
来たはいいものの
社長がどこに行ってしまったのかすら分からない







とりあえず来たのは、
山田さんがいる部屋の前







ガチャ…ガチャガチャ









・








あ「はあもうなんなのよ」








山田さんの部屋はがっちりと鍵がかかっていて、
私が入ることは出来ない









あ「山田さん！！大丈夫ですか！？？聞こえたら返事して下さい！！！」









・








山田さんの意識は戻ったのかすら分からない状況
真っ白なドアへと向かって叫んでみるけど、








・









「…………………………………」









中から何にも返事はない






きっとまだ良くならないんだ
それなのに社長は
平気でステージに立たそうとしてるの？







本当に頭おかしい








・









・









・









・









あ「山田さん、ゆっくり休んでください！もう無理しないでください！私が何とかしてみせますから！」









きっと聞いてない、
何にも聞こえてない、









だけど、
山田さんに届くことを願いながら、

もしかしたら
山田さんに会うことはもう無いのかもしれない









辞める覚悟で社長に立ち向かいたい









・









・









・









・







その時、







「Aっ…！何してんの！？」









隣の隣の部屋から顔を出し、
あたふたしながらこっちに駆け寄ってくる









あ「…………垣本さん。」









・









垣本「変なことしないでよ、俺だってクビになっちゃうじゃん………！」








そんなことを言いながら、
口の前で人差し指を立てた









・









・









は？







垣本さんだって、
会った時から自分のことしか考えてない
自分の職を失いたくないがために、必死になって









・









あ「…………ばかみたい。」









この状況でそんな事しか頭にないなんて、
本当に呆れる









・

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す