狼青年にはご注意を。2

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あ｢ううっ……………りょう、すけっ…｣






涼｢……初めて名前呼んでくれた。｣







あ｢……りょうすけっ…………｣







涼｢ふふ、そうそうもっと呼んで。｣








微笑んで
頭をそっと撫でられ、
そのまま引き寄せられた＿＿＿＿






私の顔は彼の胸の中へ、
すっぽりと埋まる

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涼｢…今まで辛かったな、一人でよく我慢した。｣









彼の香りが私の体を包み込んで、
無性に落ち着いて涙が止まらなくなる









あ｢うんっ…………涼介も｣









涼｢もう1人じゃないから。｣









あ｢………………………っ。｣









涼｢俺がいる。｣

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愛される事が、
こんなに幸せだって初めて知った



私を見つめる目、
抱き寄せる仕草
頭を撫でる温かい手



全てが心地よくて、
幸せだった

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涼｢…顔ぐちゃぐちゃ。｣







あ｢だってっ…優しいことばっかいうからっ…｣







涼｢じゃあ何で泣くのよ｣







あ｢………うれしいからっ｣







涼｢ふっ…素直でよろしい。｣

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どんどん近づいてきて、
私の視界は彼でいっぱいになる







そっと目を瞑って唇が触れ合うのを待つ








涼｢……………………………｣







あ｢……………………………｣

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全身に熱が回って、
熱くなる








涼介にしか出来ない優しいキスは、
涙と混ざってしょっぱかった

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