検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:81,374 hit

75 ページ26



長い一本道
道を曲がった彼の姿は見えなくなった




ふう、と一息ついてから
くるりと向きを変え、
玄関のドアを開けた




昨日留守にしただけなのに、
何だか急に現実に戻ったような、
不思議な感覚







そんな事を考えていると______
































バタンッ






あ「わあっ……!?」






ドアを強く叩く心臓が止まりそうなほどの大きい音
閉めようとしたドアが、
一気にこじ開けられた







「ねえ…………」







あ「知念君…なにしてるの…?」






真っ赤な顔をして、
怒りに満ち溢れたような、
でもすごくかなしそうな、
知念君だった






あ「…仕事は?」





侑「Aのことで頭がいっぱいで、今日も仕事来ないから謝ろうと思って来た」
































侑「あの不気味な男とどういう関係?」






そんな鋭い目つきで、
見られたのは初めてで、
動揺のあまり目が泳ぐ







侑「…逸らさないで。」






どんどん近づいて、
ドアが閉まってもう2人は家の中に__
私の瞳の奥をじっと見つめているかのような視線

































侑「一体僕に何個隠し事があるの?」




心臓が鳴り止まない
もう何だか全て見透かされてる気がして怖くなる








侑「何で言う事聞かないの」




あ「きゃっ…」





玄関の段差に躓いて、
尻もちをついてしまった









小さな悲鳴が上がると同時に____






バサッ






覆い被さるように、
知念君がももの上に乗っかってくる







私の両手はあっという間に
知念君の強い力で押さえつけられる形に____

































侑「………答えてよ。」





こんな知念君を見たことがなかった
もう優しさなんて感じられない
ただ怒りと悲しみに満ち、目に光がない








侑「Aにとって僕ってなんなの?」





あ「ちねんくんっ………離して」





侑「愛してほしいだけなんでしょ、寂しいだけなんでしょ」







腕を掴む力がどんどん強くなって、
抵抗なんて出来なかった

































侑「なんで僕じゃダメなの?」



あ「…………………………っ」



侑「…もうあいつらに近づかないで」







腕から手が離れ、
その手がどんどん首筋の方へ____

76→←74



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
307人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涼乃(プロフ) - ほのさん» ほのさんありがとうございます!完結まであとちょっとですので是非最後までお付き合いください!! (2021年3月4日 0時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 続きがきになります、続編たのしみ!!! (2021年3月3日 23時) (レス) id: 9be55037a1 (このIDを非表示/違反報告)
涼乃(プロフ) - れっしーさん» れっしーさんありがとうございます!!完結までお付き合い頂けたら嬉しいです(;;) (2021年3月3日 9時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2021年3月1日 16時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涼乃 | 作成日時:2021年2月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。