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ソファに腰をかけて、
彼もその隣に体をこちらに向けて、
座った
泣きながら呼吸を乱した私の背中をさすっている
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息を深く吸って、
自分を落ち着かせるために、
ふう、っと吐きながら呼吸を整えた
落ち着いたのを見据えた彼は、
涼｢覚えてる事、全部話す｣
覚悟を決めたような、
真剣な顔で私を見つめた
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あ｢どんな事でもいい、真実が知りたいの。｣
これを聞いたら、
耳を塞ぎたくなることも知ることになる
でも、
知らなくてはならない
あ｢もう一人の狼青年のこと、お姉ちゃんのこと。｣
目を背けちゃいけない
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涼｢うん。｣
彼も深呼吸をして、
心を落ち着かせている
誰にも言ってこなかった過去
自分だけを責めてきた過去
それを人に話す事は、
とても怖くて勇気のいることだと思う
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涼｢そいつとは昔から仲良しだった｣
彼の表情には、
憎しみと悲しみと懐かしさ、
色々な感情が混ざりあっているように見えた
涼｢森の奥で、俺はそいつと一緒に生活してたんだ｣
あ｢…2人で？｣
涼｢狼の血をひいてる人間は、もうこの世に俺とそいつしかいない｣
あ｢他は…？｣
涼｢全員殺されてんだよ、普通の人間達に。｣
あ｢え……………………｣
涼｢その度に俺らで人間から俺らの記憶を消してた、だからこうして生きてこれてる。｣
ハンガーにかけられた赤い服を指さした
涼｢これは父ちゃんの、俺らみたい奴はみんなこの服を着るんだ。これを着てる時は術が使える。｣
きっと、
彼のお父さんも
人間によって殺されてしまったんだ
その切なそうな顔を見てるとわかる
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涼｢そいつの記憶が全くないんだよ。｣
あ｢…………………｣
涼｢でも、千世の事はよく覚えてる｣
唾をゴクリと飲み込んだ
涼｢今でも鮮明に。｣
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涼乃(プロフ) - ほのさん» ほのさんありがとうございます！完結まであとちょっとですので是非最後までお付き合いください！！ (2021年3月4日 0時) (
レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 続きがきになります、続編たのしみ！！！ (2021年3月3日 23時) (レス) id: 9be55037a1 (このIDを非表示/違反報告)
涼乃(プロフ) - れっしーさん» れっしーさんありがとうございます!!完結までお付き合い頂けたら嬉しいです(;;) (2021年3月3日 9時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年3月1日 16時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼乃 | 作成日時：2021年2月15日 22時
