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あ「…………………………………」



涼介「………………………………」



















時がゆっくり進んでいるかのように、
私達の別れを遅めてくれているのかと錯覚するようなほど、









何も聞こえなくなって、
何も見えなくなった

















































涼介「……………………どうなっても知らないよ」









体がビクッと反応するほどの低い声が
耳元で囁く



















髪に触れる手は、
さっきの手つきと全然違って____
それでも目を逸らすことは出来ない

















































1秒でも長く、
この瞬間すら手離したくないほど
愛おしかった



















あ「…………………………いいよ」



















涼介になら、
何をされてもいい、
どんな愛でも感じてたいから

















































涼介「ふーん」









仰向けになった無防備な私をまじまじと見たかと思えば、









目に少しかかった前髪をかきあげて、
ニヤリと口角を上げた



















胸がトクトクうるさくて、
あと少しでくっついてしまいそうなど、
どんどんと近づいてくる顔______









涼介の視線と私の視線は合わさらない、
少しだけ下を見ていて、









涼介「……………………………………」

















































大きな瞳を閉じて、近づいてくる
その表情は、
今までに見たことの無いくらい美しくて、









ずっと焼き付けていたかった、







































でも、









もう戻れない

















































抜け出すことの出来ない沼へとハマっていく__



















あ「………………………………………」



















私も、目をゆっくりと閉じて、



その温もりを待った______









・→←・(涼介side)



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作者名:涼乃 | 作成日時:2021年3月24日 20時

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