嘘みたいなお話

26. ページ27

《颯太side》








『今日はほんとにありがとうございました！



では失礼します〜』









車のドアがバタンと閉まってAちゃんが車から降りる。







1人降りるだけでこんなにシーンとするもんなんか、







Aちゃんを送ったあとの車の中は、みんな無言になってしんとしていた。









マ｢ねぇ、あの子大丈夫なの？｣






｢Aちゃん？｣






マ｢うん、


あの子ファンの子でしょ？



あんまり会ったことないから分かんないけど、颯太達がファンの子送るって結構危ないんじゃない？｣






｢分かってますけど、｣








分かってるけど、








そーだよな、








いくらAちゃんでも1人のファン。








家まで送るなんてさすがに無防備やった、









でも、








堀｢それか何か別の事情？｣






｢え、



例えば？｣






堀｢Aちゃんのこと、少し気になってるとか、｣







｢んなわけ、、｣









そんなわけない。









Aちゃんは1人のファンやし、




勇征くんが気になってたってなんとも思わない。









だけど言葉の続きが出てこなかったのは何でだろう。

27.→←25.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す