23（変化） ページ23
sideKi
『じゃあ、おやすみ』
「おー、おやすみ」
『……』
無言になったまま、なかなか切れる気配のない通話にやはりクスッと笑みが溢れてしまう。
どうしたのと問う声はまさか自覚が無いのか、だとしたらそれはそれで何だか胸の奥がむず痒くなる。
「昨日と同じだなって」
『え？』
「昨日も、なかなか電話切らなかったから」
『あー…、だってそりゃあね…』
苦笑しながら察して下さいという空気がもろに伝わってきて、お前どんだけ俺の事好きなんだよって…、何だか変な気持ちになる。
「明日な」
『うん、…また明日』
昨日と同じように自分から通話を切ってスマホを横に置き、ベッドに仰向けに寝転んで横向きになり、薄手の掛け布団を抱き込むように足に巻きつけ一人悶えていた。
こんな風に、真っ直ぐに気持ちを向けられるのなんて何年ぶりだろう。
もう随分と長い事恋愛から遠ざかっていたから湧き上がる感情はどれも新鮮なものばかりだ。
しかも相手はあの藤ヶ谷…。
女には何不自由ないはずなのに、もうずっと俺の事を見てくれていたって…、信じられないけど今ではもうさすがにあぁそうなんだって納得している。
そして俺も最近、藤ヶ谷が近くに感じている事で変化が起きている。
──北山
「…っ」
藤ヶ谷に名前を呼ばれるのが心地良い…。
それは今までとはほんの少しだけ違う感情だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絢音(プロフ) - みーちゃんさん» みーちゃん♪この度は良縁に恵まれ、直接生の感想を頂くという尊い時間をありがとうございました！いやはやしかし生談義は良いですなぁ〜(*ﾟ▽ﾟ*)これからも素敵な藤北お届けできるように妄想に励みます←笑。 (2019年10月27日 11時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - もえさん» もえさん♪たいぴの胸にお顔ぐりぐりみったん、会員向けプレミアム雑誌（空想）に載せてもらいたいですよねぇー！それだけで我々は生きていけますね(^^)2人のもだもだした恋愛の行く末を見届けて下さりありがとうございました！番外編も頑張ります！ (2019年10月27日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶさん♪読み返しのところの追描写に納得してくれてホッ…。気持ちを自覚してからのみったんはかわいいの宝庫でしたね！笑。番外編も引き続き楽しんでもらえるように執筆中でございます♪いつもありがとうございます！ (2019年10月27日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ここさん» ここさん♪確かに、自分を北山さんにと太輔さんにと置き換えてみても双方とお付き合いしたくなるような魅力が詰まっていますよね(^^)そんな素敵な2人が無事にくっ付いて作者もホッとしているところです。番外編はひたすらに甘々いちゃいちゃさせたいと思いつつ…笑 (2019年10月27日 10時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ちぐさん» ちぐさん♪ようやくみっくんの心を手に入れた太輔さんはこれからいっぱい幸せな気持ちで満たされることでしょう！次は身体も…(〃ω〃)でもその描写番外編に入るかな…？ありがとうございました！ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絢音
| 作成日時：2019年8月10日 23時
