第72話 ページ28
Aは、パチリと目を開けた。
何時だかは、わからないが空には月がもう上がっていた。自分の身体をゆっくりと動かす。疲れはあったものの、痛みは全くなかった。腹部に重みを感じて、上体をあげると太宰が寝ていた。表情は固い。
『お、さむ、、?起きて、、?』
長い間寝ていたのか、喉が渇いて声がガラガラする。よしよしと、夢でされたように太宰に返す。
「、、、ん、、?っ!A、、?」
『ん、Aだよ、?』
太宰は、Aを力強く抱きしめる。
少しの間抱きしめると、太宰はAに向かって良かったと、つぶやいた。
『治、ごめ、なさい』
「いいんだよ。Aが無事で居てくれたのだから、!」
『ん、、』
「死 んでしまうかと、思ったんだ。私はまた、失うのかと思った。」
『大丈夫。治、残して、死 なない』
「、、あぁ。」
もう一度、太宰が抱きしめようとした時、カーテンが開いた。
「太宰、Aが起きたのなら、伝えろと言ったじゃないか」
「気が動転してしまってね、、」
「A、飲み物飲むかい?」
『ん、欲しい。』
「ちょっと。待ってな」
『ありがと、晶ねぇ』
「はいよ。太宰、他の奴らにも連絡しな」
「あぁ」
『ねぇ、ナオミと、潤は、?』
「ナオミちゃんは、まだ寝ている。谷崎君は起きて通常業務に移ったさ。2人ともAのお陰で無傷さ」
『そっか、良かった』
与謝野が戻ってきて、スポーツドリンクを渡す。ありがとう、とAは言ってから、ゆっくりと少しずつ飲んでいく。
それをみて、太宰と、与謝野は安心した表情をして微笑んだ。
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リア - こんにちは!読ませていただいてます!中也と治とのお昼寝の所が好きです!気がついたのですが・・・79話の「四回の探偵社に乗りこんじゃいますからね?」の「四回」は「4階」の気がします^^;確認よろしくお願いします! (2017年10月18日 16時) (レス) id: 9811c2c9c9 (このIDを非表示/違反報告)
きさら(プロフ) - 灰白さん» ご指摘ありがとうございます。確認してみたところ、話の流れは76話に繋がっているので、そのまま読んでいただけるとありがたいです^_^; (2016年10月11日 7時) (レス) id: a748eba6a2 (このIDを非表示/違反報告)
灰白 - 74話と75話同じではありませんか? (2016年10月11日 7時) (レス) id: 0dc59226cf (このIDを非表示/違反報告)
C.B.cat(プロフ) - お嬢さん» いえいえ!コメントありがとうございます。そうです!SIRE Nです。あのシリーズが好きで内容等、一部借りました^_^; (2016年7月26日 22時) (レス) id: a748eba6a2 (このIDを非表示/違反報告)
お嬢(プロフ) - 夜遅くに、スミマセン。元にしてあるホラーゲームとはSIRE N ですか?間違っていたらスミマセン。 (2016年7月26日 22時) (レス) id: d7c20e6975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:C.B.cat | 作成日時:2016年6月13日 15時