他 殺少女は獄卒なんて出来ません！

戦闘開始 ページ23

『あっははははははは！！』









僕の服は縫目が沢山あって、開いてる所からは黒い、影みたいなのが出て来る。









僕が、悪霊や妖怪に魂を沢山売ったからだ。









その悪霊達は、全て訳ありの奴らで、其の中でも、双子のシロとクロって奴が特別だ。









その話は、いいとして。









木舌｢…………………ははっ｣









こいつ、凄い狂気だ。今迄、凄く我慢してきたような、濃密な狂気。









慣れない奴はこれで気を飛ばすだろう。









僕の影と木舌の大斧がぶつかる。









飛び散る火花。









と、その時。









木舌の大斧が僕の右目の眼帯を切り裂いた。









『っあ、』









刹那目を閉じるが、近くに居た木舌には見られてしまっただろう。









瞳の代わりに、血痕が散りばめられた僕の右目を。









無性に腹が立って、力任せに木舌の腹を蹴り飛ばす。









木舌｢ｸﾞｯ………………｣









僕は、僕は、僕は、僕は、









この目のせいで、僕は、









どれだけ苦しんだか、









何度もコンパスで刺した手首と、刺しても治らなかった右目の傷がチリ、と痛んだ気がした。









痛いよ。









怖いよ。









辛いよ。









僕は溢れでる感情の中、木舌を、









突き飛ばした。









『離れろ離れろ離れろ離れろ離れろ離れろ離れろ離れろッ！！！傷付きたんないんだったら離れろっっ！！！』









悲痛な僕の叫びは、黒い感情に呑み込まれた。

気が飛んだ★→←vs木舌

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