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夏「え?なに、写真って?」



案の定、夏恋がたずねてきた。

「なんでもないの。昨日、ちょっと桜が綺麗だったから、撮ってただけ」

夏「桜?もうほとんど散ってるのに」

「そうなんだけどね」

夏恋と話しながら、苦笑いするわたしを片寄涼太が

反対側から見ているのがわかって、落ち着かない。




夏「始業式の日とかすごかったから、わたしも撮ったよ!Aは?」

「撮ったかなぁ」

夏「えー、Aってば、撮ってからもしょうがないでしょ」

けらけらと笑う夏恋に、片寄涼太がくすりと笑った。

夏恋が素早く反応した。




夏「なに?」

涼「いや、そういえば教室で、よくAー!って呼んでる声がするなって思って。ほんと仲良いんだな」

夏「だって、親友だもん!ね、A」


のぞき込んでくる夏恋に、微笑んでうなずいた。

そして、会話は夏恋と片寄涼太の間で交わされ始めた。

写真のことから話題がそれてほっとしたけど、

真ん中にはさまれたわたしはなんだか









居心地が悪い。

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作者名:ゆーか | 作成日時:2017年10月16日 19時

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