７ㅇㅇ！（２） (ページ14)

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『な〜るほど、その表現でいいんだ』

jy「それかこっちでもいいけど……」

『いやそれは習ってないしむずかしいから先生に疑われちゃうよ、自分でしてるの？って』

tn「書いてるのはAだからいいじゃん」

『まあそうだけどさ〜』

js「あ、Aこんなところにいた！」

こんにちは、と丁寧に俺たちにも挨拶をして入ってきたのは、Aと同い年で双子みたいに仲良しなチソンイ。
この2人はいつも一緒で事務所からも孫のように可愛がられていると思う。
事実、小さい2人は放っておけないし可愛がりたくもなる。

js「スタッフのヌナがもうすぐボイトレだよって言ってたよ」

『わあ、もうそんな時間？』

js「それ宿題なの？僕にも分かるかも」

『英語だよ、てか問題日本語だからチソン分かんないでしょ』

js「韓国語なら僕の方が上手なんだけどな、」

そんなの当たり前でしょ！とチソンの腕を抓るA。
小さいのがふたり喧嘩したところで可愛いだけだし、空気が和むのでむしろいい。

ジャニとテンもニコニコと見ている。(テンは今にも入りたそうなのが謎だが)

『あ、もうすぐ私の学校は体育祭なんだって』

tn「へえ！日本の体育祭は何するの？」

『リレーとかダンスとか、韓国とあんまり変わんないの』

jy「Aは走るの得意だよね」

js「A居たら全部1位取れるんじゃない？｣

『私もそんな気がするけど、1回も出てないから中学校の体育祭は分かんないの』

yt「……あー、ほんまやなあ、」

自習室にかけられたカレンダーを見ると、たしかにそんな時期。

楽しそうにこうだったらいいな！と話すチソンとAとは反対に、俺たちの顔は少しだけ曇る。

この子らって俺らよりもずっと小さい頃にこの世界に来たから「普通の青春」を知らないまま大人になるんやなあ、
中学校の卒業式でみんなが思い出を言うとき、Aは何を思い浮かべるんだろう。

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