７ㅇㅇ！（２） (ページ12)

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TYside

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『私は今ここにいることが出来て幸せです』

__＜『私なんかがごめんなさい』＞

今みんなに囲まれて幸せそうに笑うAと、昔の泣きながら僕らに謝るA。
明らかに違うのにどこか重なる。

あの子が昔泣いた時は、純粋に俺たちに申し訳ないんだと思うと同時に、自分への批判が怖くなったんじゃないかと思っていた。

でもたぶん、ちがうんだよね。

Aの話を聞く限り、批判を受け入れる覚悟なんてずっと最初からできてたんだと思う。
だけど僕らの前で涙を流したのは、自分が引き受けたことがどんな影響を及ぼすのか初めて実感したからじゃないのかな。

マクが慌てて顔をあげさせたのも、それを見るメンバーたちが苦しそうなのも、俺が何も言えなかったことも。
それらって全部Aが涙を流した理由は正直事実だったからだ。
注目されるというメリットと同時に悪い噂も流されやすいというデメリット。

今になって初めて知ったんだ。
まだ中学生だった小さくて泣き虫で愛されて育ってきた女の子が、あんなに必死に体を曲げて謝る理由を。

なんだか情けないよな、リーダーなのに。

『テヨンオッパ』

ty「……うん？」

『わたしはオッパにいちばん感謝してるんです』

ty「僕に？」

『うん、オッパに。
　私が入ることに対して覚悟を決めなきゃいけないのはリーダーのテヨンオッパで、それってすごく怖いことだと思うから。私の居場所を作ってくれて、ありがとうございますっていつか言わなきゃと思ってたんです！』

たしかに怖かった。
責任を持たなければならないのは自分だから。
でもそんな怖さも辛さも、君の笑顔を見るとどうでもよくて。

ty「……Aこそ、NCTに幸せをありがとう」

『あは、大袈裟だ』

ty「そんなことないって〜！！」

本当に大袈裟なんかじゃない。
君が笑えば周りも笑うし、男だらけの俺たちの癒しは紛れもなくA……なんて言ったらちょっと気持ち悪い？かもしれない。表現変えよう。

jw「Aちゃんのポニーテールかわいい！！」

jh「今日宿舎来ない？美味しいものあるよ」

jy「完全に誘拐犯の言い方じゃん」

『ごめんなさい、今日はマクオッパとご飯に行くんです』

ああ、マクのドヤ顔とそれを見るジェヒョンの顔がすごくてカオスだ。
Aちゃん、本当に君1人がいるだけでここは天国にも修羅場にもなっちゃう可能性あるんだからね。ほんと、すごい子だね。

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