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…
ty「A！」
『……あ、テヨンイヒョン。もう練習終わりました？謝りに行こうと思ったのと全部置いてきたから取りに行かなきゃって思ったけど、練習終わってたかわからなくて……』
ty「練習は終わったよ。それで…今日の練習のことなんだけど」
『…ごめんなさい、いつも迷惑かけて。
トレーナーさんが言ってること合ってるし、おれが悪いのは分かってるんです。』
自分より少しだけ低い身長のA。
俯きながら謝る姿もあるって知ってる人は少ないんじゃないかな。ほら、人に対して不器用だから。
『……でも今日は態度じゃなくて自分のミスで怒られて、いつもなら練習室出ていったりしないのに ミスする自分が許せなくて。俺にはミスしてる暇ないのに』
ty「A、おいで。
誰にだって力抜かなきゃダメな時もあるんだよ」
手を広げても下を向いたまま動かないAの近くに行って、抱きしめてみる。
入所した時から変わらない華奢さは女の子みたいだった。
なんだか怒られても気にしないようなタイプだから、マークより年上に見えるし、精神年齢も周りより上だと思っていたけどきっと本当は全然そんなことなくて。
ty「Aはね、今一気に背負っちゃったんだよ。
マークの気持ちに応えたいから練習しなきゃって気持ちと、お父さんのこと。」
『……きいたんですか、』
ty「うん、勝手にごめん。…日本には戻らなくていいの？」
マークから聞いた内容は、Aのお父さんが倒れて緊急搬送されたということだった。
Aのお父さんは中国の方で、1度だけAとビデオ通話しているのを見た。さすがこの子のお父さんで、とてもカッコよくて優しそうなお父さんだった。
そんな状況で練習に参加していたこと自体、俺からしたら驚きなんだけど。
Aは一言、戻らなくても大丈夫と呟いた。
『デビューするか事務所辞めるまで戻らないって、約束したんで…。それにあっちには兄も母もいるから』
ty「………そう。でも帰りたくなったら言って。あと、こういう時に無理に自分を責めなくていいから。
迷惑なんて思わないから、ヒョンを頼って、ね？」
『…はい、ありがとうございます』
少しだけAとの距離が縮まったと思った。
今まではなんとなく距離があるような感じだったから、嬉しかった。
この日からAも今までよりも話しかけるようになってくれて、順調だったんだけどな。
…
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せる(プロフ) - 揚羽さん» わああありがとうございます( т-т) 私の好み詰め込んだんですけど揚羽さんにも楽しんで貰えたら嬉しいです> ̫ < (11月23日 18時) (
レス) id: d551e89fe1 (このIDを非表示/違反報告)
せる(プロフ) - お米さん» コメントありがとうございます、すみません>_< ゆっくりと前のお話も改善していくようにします。 (11月23日 18時) (レス) id: d551e89fe1 (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - せるさんの作品が大好きで、全て読ませてもらいました！色白猫顔イケメン、分かりすぎて…。私の好みにドンピシャすぎます。 (11月23日 13時) (レス) @page10 id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
お米(プロフ) - 主人公以外の名前のイニシャル無いと読みづらいので主人公以外はみんなイニシャル付けるか逆にみんな付けないかどとらかにしてほしい...。視点ごとに外されるとわけわからないです……。 (11月14日 21時) (レス) @page10 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せる
| 作成日時：2023年4月24日 19時
