EP.14 【男主】

０４ . 末っ子、憧れの人 ページ12

…









hs「Aヒョン！！！表情！！！」

『うげえ』

hs「なんでそんなニタニタしながら踊るの？！」

『笑ってるだけなんだけど…スニョン酷いよ…』

wz「ニタニタ、たしかに」




ジフンにまで指摘された俺はもうライフゼロ。
唯一おれに優しいボノニに駆け込むと
ヒョンの笑顔が多少下手でも僕は好きだよ、なんてマジでイケメンな発言をしてくれた。惚れてまうやろ。






vn「にしても本当に仲良くなったね、最初の気まずさはどこに行ったの？」

『人見知りってそんなもんだよね。
　思ったこと言ってくれるし、いい刺激だよ〜』

sg「Aヒョンはダンスより表情ばっかり指摘されてる珍しいタイプだけどね……」

『あは、表情がねえ…』




どうしても硬いらしい。
というかダンスに一生懸命になると「自分を魅せる」ことを忘れてしまう。
それがおれとスニョンの決定的な違いで、アイドルになりたいのに致命的な欠点だ。

笑ってんのにニタニタはもうどうしようもできない。
元の顔に言ってくれよ。







mg「あ！そういえば新しい人来るって噂、聞いた？」

wn「知らない。いつも情報早いよね、ミンギュ」

mg「へへ、よく会話が聞こえるんだよね〜ん」





新しい人、か。
上手く話せたらいいな、と思ったけどこの環境なら自然と話せるだろうし大丈夫だろう。

約一ヶ月、辛いとかキツいとか言う暇もなく練習だけをしてきた。
ダンス以外はゼロスタートだから指摘されてばかりだけど、初めてで完璧にできる人はいないし落ち込む時間なんてない。






『仲良くなれたらいいな……』

sc「……お前、自分のコミュ力にあんま気付いてないよな」

『なんて？その単語知らない』

sc「いや…うん、仲良くなれるよってこと
　(仲良くなろうって話しかけるやつ見たことないしな)」













…

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