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四十六話 ページ5







「君は僕の二人目の親友だ!!」

「えぇ…まぁ良いけど」

「エッ良いのー!?ドス君は厭がってたのにー!!」

「まぁあの魔人なら厭がるでしょうよ」


面倒なだけで勝てないとは云ってない。
実質、実力は…云っちゃアレだが天と地程の差がある。

頭脳も治や魔人と渡り合える程にはある訳だし…うん、やっぱ最強だな私。



この先、原作を変に改変しないように気を付けよう。

……多分無理だろうけど。



「却説、君は私に逢う為に態々ここ迄来たんだ…私からも少し対価を払おうかな。…鳥が好き、と云ったよね?」

「ウン!!何何!?」



彼が入って来たベランダに移動し、靴を履いて其の塀に乗る。

朝の横浜を見渡した後、彼に向き直った。




【白翼操術】




 
術式名を口にした瞬間、ばさっ、という音と共に私の背中から__その名の通り、真っ白な翼が出現する。

 
因みに、研究所から出る際に使った"翼を生やす術式"とはこの事である。



目を見開いて固まった彼を、私と同様塀の上に乗る様に促す。




未だに瞠目し乍らも素直に従った彼の方を向き、軽く腰を曲げ、片手を差し出す。




「_____お手をどうぞ」




恐る恐る、彼が手を重ねる。

____途端、彼の背からも見事な翼が現れた。



之は私の術式を応用させたもので、他人に己の術式を模倣させる事が出来る、というもの。
其れを彼に使用したのだ。



「_____これは…!」



背中に違和感を感じたのか、視線を後ろにずらした彼は其の翼を目にして驚く。

新しい表情が見られて満足。



「さぁ、横浜空中観光といこうか」




添えられた手を握り、高く飛翔する。

隣から「わぁ!?」と慌てた声が聞こえたが一先ず無視。



大体ポートマフィアビルよりも数米高い位置に留まる。

隣の彼は次第に落ち着きを取り戻したのか、帽子を押さえて目を忙しなく動かしている。

普通こんな体験滅多に無いもんね。
気持ちは理解出来る、悟とか傑も同じ反応だったし。



「何これ何これ!?」

「もう慣れてきてるね、流石。
あと、其の翼は君の意思の通りに勝手に羽ばたいたり、下降する時は停止したりするから…暫く自由に飛んできてみたらどう?」

「……!!!」



そう云って手を離してみると彼にしては珍しく、無言で、空を飛び回り始めた。
 

今現在、彼の脳を支配しているのは歓喜や期待といった感情だろう。

それか、ただ単純な"楽しい"という思いか__。

四十七話→←四十五話_道化師に自由を_



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Lara - 今日初めて見つけたんですけど好きすぎて一気に全話読んじゃいました!更新も気長に待っときまーす! (5月10日 21時) (レス) @page34 id: f21b034dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - ウゥ……き、気長に待ってますよぉぉッ! (2月21日 19時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 又、ツイステは私もクルーウェル先生が大好きなのでそう言って貰えてとっても嬉しかったです。これからもずっと、よんこいちさんの活動を応援しております。2回にわたり長々と失礼しました。 (2月4日 12時) (レス) id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。よんこいちさん、更新についてきちんと伝えて下さりありがとうございます。私は、作者さんが使命感などのザワザワとした気持ちを持った状態でいられることは、私も経験があるので不安です。できればふわっとした気持ちで楽に過ごして欲しいです。 (2月4日 12時) (レス) @page34 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
トッテン - 作者からを読ませていただきました!私も中々手が進まない時よくあって気持ちめっちゃわかります…。この作品大好きなので何年でも待ち続けます!!アニメのマルソーの場面めっちゃ好きでしてこの小説はギルド戦で終わりにするという感じでしょうか🤔 (1月28日 10時) (レス) @page34 id: e12076433d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんこいち | 作成日時:2023年8月18日 19時

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