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七十一話 ページ31





「むぁぁ〜暇だ〜外出たいぃ〜」

「今出たらマフィアか組合に頸を捥り取られちまうよ」


攻勢(オフェンス)が出て行ってからというもの、状況の変わらない守勢(ディフェンス)側は暇を持て余していた。

この後刺客が来るけどね。特大の。


変わらない光景、その退屈に辟易してしまった乱歩君がふと此方に視線を寄越した。どうしたんだろうか。


「でもAは単独行動許されてるでしょ?此処に留まらなくても大丈夫なのに」

「私はまだ動くべきじゃないからね」

「……君の行動は僕でも判らないとこがあるからなぁ」


私は原作キャラじゃないし、これに関しては仕方ないって感じだよね。

世界からも逸脱してしまっている私は、或る意味初めから此の世界に存在する彼らにとっては一番理解出来ないモノなのかもしれない。


軽く駄弁っていると、ふと電子演算機(パソコン)を見てハッとした乱歩君。中也来たな、これ。

難しい(かお)付きになった社長が問うた。

 
「襲撃規模は何人だ?」
 
「____一人だ」









悠々とした様で歩く中也に自動迎撃銃座を起動するも、判っていた事だがあっさりと破壊された。


更に「生きてる奴が出て来いよ」という煽りを受けて与謝野さんと賢治君が出動。

少し経つと映像が乱れ、賢治君・与謝野さん対中也の戦闘が始まった。


……賢治君、都会だから逆さに立っても帽子が落ちない、だなんて事無いからね。

都会でも落ちるからね普通に。そこにいる人が特殊なだけで。



社長が声を掛けたことで戦闘は一旦中断し、乱歩君の推理でマフィア側の提案の裏を暴いていく。


本当の目的が判明したことで社長が急ぎで攻勢「甲」に電話を掛けた。攻勢側はこれから一気に忙しくなるだろう。



「……じゃ、行ってこようかな」

「…危険だけど」

「私は仲良いから大丈夫ー」


片手をひらりと挙げ、中也の元へ向かう。

途中で与謝野さん・賢治君の二人と会ったし咎められたが、軽く説得をし再び中也の後を追った。

いくらマフィアもやる事が多く、そして幹部とはいえ、つい先程別れたところなのだ。そこまで遠くには行っていないだろう。

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Lara - 今日初めて見つけたんですけど好きすぎて一気に全話読んじゃいました!更新も気長に待っときまーす! (5月10日 21時) (レス) @page34 id: f21b034dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - ウゥ……き、気長に待ってますよぉぉッ! (2月21日 19時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 又、ツイステは私もクルーウェル先生が大好きなのでそう言って貰えてとっても嬉しかったです。これからもずっと、よんこいちさんの活動を応援しております。2回にわたり長々と失礼しました。 (2月4日 12時) (レス) id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。よんこいちさん、更新についてきちんと伝えて下さりありがとうございます。私は、作者さんが使命感などのザワザワとした気持ちを持った状態でいられることは、私も経験があるので不安です。できればふわっとした気持ちで楽に過ごして欲しいです。 (2月4日 12時) (レス) @page34 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
トッテン - 作者からを読ませていただきました!私も中々手が進まない時よくあって気持ちめっちゃわかります…。この作品大好きなので何年でも待ち続けます!!アニメのマルソーの場面めっちゃ好きでしてこの小説はギルド戦で終わりにするという感じでしょうか🤔 (1月28日 10時) (レス) @page34 id: e12076433d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんこいち | 作成日時:2023年8月18日 19時

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