交差する世界＿＿原作軸 其の二【文豪ストレイドッグス】【呪術廻戦】

五十三話 ページ12

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＿＿…というか中也さ、前から思ってたけどチョロいな？大丈夫かそれで。

まぁでも、そんなとこが人気投票第一位を獲得する秘訣なのかな。あとギャップ。



因みに彼を突然名前呼びにした理由だが＿＿何となく。それだけだ。

今世で"名前呼びを強請られる"という経験が多かったし、其の殆どか昔に会ったことのある人だったから若しかしたら中也も……？と思って呼び方を変えてみたのだ。


結果としては彼は嬉しそうにしていたので＿＿…多分正解なんだろう。



中也の姿が見えなくなった所で振っていた手を止める。

振り返ったらすぐそこに治がいた。


……ビビるからそういうの止めてくれないかな。



何処からくすねてきたのか、マフィアの黒服達が使っているサングラスを掛けられた。

変装にしては心許ない装備だが、案外いけるんだよなぁ、これ。



スタスタと目的地に向かう治を追う。

…治よ、何か喋って？？先程からずっと無言だね？？


怒ったのかこれ…いや拗ねたのかも。…うーん。


暫く其れが続き、情報を探している間も終始無言だった。

美形の無言って怖いんだよ知ってる？？特に治、お前の事だ。





＿＿＿＿余談だが、この後も治の機嫌は中々治らず、可也骨が折れた。



が、痺れを切らした私が

「云いたいことあるなら口に出せ(意訳)」

と伝えると、ぽつぽつと内心を話し、最終的には

「わたしにもかまって！！！！！」

と甘えて…否、駄々を捏ねてきた。拗ねてたのね。



そんな治に犬の耳と尻尾が生えてる幻覚を見つつ、全力で構ってやった。

機嫌直った。大きい子供ですこと。


なんだか昔の治を思い出す。直ぐ拗ねてたもんなぁ、懐かし。
あの頃の治は子供な一面が強く残ってたからな。
　


しみじみとしつつも情報を抜き取った後、時間があるからとルパンに寄ってみたところ作之助と安吾もいた。

ので、彼が上機嫌になったのはお察しの通りである。

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