2話 ページ4
蘭「おーい、起きろー。さもないとこのチャカで撃ち抜くぞー」
「…ん、んぅ…」
額に感じる冷たいナニカの感触と聞いたこともない男の声によって私は目を覚ました
目を開けて初めに見えたのは、こちらを物珍しそうに見つめる男の顔
その手には銃が握られているというのに不思議と恐怖心は湧き出てこなかった
蘭「お、やっと起きた。嬢ちゃん、あんな路地で寝るなんて相当度胸あんね。変なおっさんたむろってたりするんだぜ？」
私が目を覚ましたと分かった瞬間、額に合わせていた銃を下ろしマシンガントークを始めた男
周りを見渡すと私がいたはずの路地からいつの間にか綺麗に整頓された真っ白なお部屋に変わっていた
竜「…兄ちゃん、コイツ話聞いてないよ」
蘭「おいおいオニーサンの話はちゃんと聞かないとダメだろ？ほら、蘭ちゃんと目合わせよーな？」
乱暴に髪を掴まれ無理矢理目を合わせられる
至近距離にある男の顔はとても綺麗で思わず、声に出していた
「綺麗な顔…」
蘭「ははっ、一言目がそれとかオモシロ。やっぱ俺ってば三十路迎えてもまだまだイケるなぁ」
自称蘭ちゃんさんは嬉しそうに目を細め、私の髪から手を離し次はよしよしと優しく頭を撫でてくれた
竜「話が脱線してんじゃん…。で、お前は何であんな路地に寝てたの？」
ソファで寛いでいたもう1人の男が私に近寄り、質問を投げかける
別に隠すようなことでもないので、今まであったこと全てを彼らに話した
話を聞いている時彼らは別段驚きもせず、ただ無表情で頷くだけ
「……驚かないんですか？」
蘭「驚くわけねぇじゃん。だって俺らも似たような境遇だったもんなぁ？」
竜「あー、そうだね。思い出すだけでムカつく」
話してくれたお礼にと彼らも身の上話を語ってくれた
小さい頃から周りと違ってヤンチャばかり。何かする度に親に叱られ「普通じゃない」と暴力を振るわれたらしい。
蘭「…そんでコロした。灰谷家の威厳なんてモン押し付けられても困るだけだったし。後悔なんてねぇよ？結果として今幸せに生きてるんだもんな」
竜「まぁ、この生活ですらも他の奴らにとっての幸せとは違うんだろうけど」
純粋に凄いと思った
私にもそういう行動力と勇気があれば良かったのに…
蘭「…どう？これから俺らと生きてみねぇ？すっげー楽しいと思うよ？」
ま、拒否権なんてないけど。
そう呟く蘭ちゃんさんの顔はとても生き生きしていた
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うぇい - 初めまして！少し前から見ていたんですが、凄く面白いっすね！俺気に入りました！作者さんのペースで頑張って下さい！続き待ってまーす。 (2022年3月26日 1時) (
レス) id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
蘭鏡 - めっっっちゃ良きです‼︎(語彙力皆無)更新、作者様のペースで頑張ってください！ (2022年2月13日 0時) (レス) @page41 id: 4d158fd0bc (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 更新待ってました！これからもショコラさんのペースで頑張ってください！！ (2022年2月5日 21時) (レス) @page41 id: ef9e4cc349 (このIDを非表示/違反報告)
しんちゃん - 面白かった！だけど…もっとマイキーだしてほしかったな…。 (2021年12月23日 22時) (レス) @page38 id: aafe43ce80 (このIDを非表示/違反報告)
名無し28468号(プロフ) - 最新話とても面白かったです！推しが梵天に入るとか最高すぎます！！更新楽しみにしてます！！ (2021年11月20日 20時) (レス) @page38 id: 6546ee49f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショコラ | 作成日時：2021年7月31日 17時
