実況者の妄想詰めPart2【短編集】

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「俺さ、ワイテル病の研究がしたいんだ。研究所はもう取り押さえてある。」

あとは君の署名だけ。
瞳の奥で、少し怯む君が見えた。

ああ、その顔だよ。
俺の大好きな顔。

「わかった。いいよ。」

君が堕ちるまで僕はそばに居るから。
「じゃあ交渉成立！夜勤終わったら荷物まとめて俺の部屋来てね。」

柵を飛び越え、さっきまであった重すぎる心が一気に晴れる。
頬に1つ、雫が降ってくる。

いい天気だな。



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あとがき
nkさんの狂気さを出すために色々な説明を端折りました。少し補足します。もともと内科医の理事長の息子としてかなり高度な教育を幼少期から受けていたnkさんは他にやりたいことがあると言っても誰も聞き入れてくれない状況に陥っていました。
そこに来たのは他の病院から配属になったkrさんです。
かなりのお人好し(設定)で有名と、聞き初めはnkさんはわざとkrさんが見ているところで飛び降りようとしました。
もちろんkrさんは止め、nkさんは初めて顔をちゃんと見て、一目惚れしました。しかしnkさんは一目惚れなんて感情を知らなかったのでかなり拗れて、研究に巻き込み、自分に依存させようと考えたのでした。krさんは面倒事に巻き込まれたなぁ…って感じで割とあっけらかんとしてます。
後に、nkさんの本当の狂気に触れるまでですが。

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