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浮気疑惑…? 4 ページ42

(煉獄side)

『花波!』

そう言って、俺は彼女に駆け寄る。

手を取ろうとすると__、

パシンッ

花波「………触らないでくださいよ。」

軽蔑の目を自分に向けている彼女。

信じられない。

『なぜそんな事を言うんだっ!!』

彼女に訴えるように、叫ぶ。

花波「私、決めたんですよ。これからはこの人と生きていくって。」

彼女の隣には、前に見た男がいた。

そして、二人はまるで俺に見せびらかすように向き合った。

二人の顔がお互いに近づいていく。

嫌だ。嫌だ嫌だ…!

『っは…ぁ…はぁっ…。』

夢だった。

汗が出ていて、髪が肌についていた。

鼓動が早い胸を抑え、自己暗示をする。

彼女はそんな事を言う人じゃない、と。

……遂に今日は、花波と会う日。

何を言われるのかは、分からない。

朝から、動きが少しぎこちない。

"緊張"だ。

何をしようにも、これだけは永遠と付いて回ってくる。

だが、俺は決めたんだ。

花波からどんな言葉が放たれても、俺は全て受け止めると。

否定なんて、しないと。

それが、俺に出来る唯一の事だからだ。

ただ。

……もしも、俺が夢に見たような最悪な事を言われてしまった場合。

俺は到底耐えられないだろう。

だが、その時はその時だ。

考えるのは今じゃないはず。

はーっと息を吐きながら、前を向いた。

扉に手をかけ、俺は歩き出した。
______________________

呼ばれた場所は、海沿いにあるカフェ。

今ではあまり見かけないレトロな雰囲気を感じる場所だった。

中に入り、少し辺りを見ると花波をすぐに見つけた。

花波「煉獄さん、こっちです。」

やけに真剣な顔をしている花波が怖いな。

『……今日は、どうしたんだ?』

花波「…今から話しますね。その前に、何か頼みません?」

何でか、怖いな。

『ああ、そうだな。』

まだ、何も話していないのにな。

花波「えっ…、煉獄さん!?な、なんで…、


泣いてるんですか…!?」

確かに、頬が濡れている。

自分が泣いている事を、初めて知った。

『はは、なんで、泣いてるんだろうな…。』

花波「あ、ええと…、これ!!これを渡したかったんです!!」

そう言うと、花波は小さめの紙袋を取り出した。

『……これは、何だ?』

花波「これは…、開けてみてください。そしたら分かります。」

丁寧に包装されたラッピングには、カードが貼り付けられていた。













『___たん、じょうび…?』

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ジルマル(プロフ) - 瑠碧さん» コメントありがとうございます('◇')ゞとても励みになります✨ (1月2日 20時) (レス) id: 01b486c023 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 受験頑張って下さい! (12月27日 19時) (レス) @page41 id: 8e4f2df418 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジルマル | 作者ホームページ:uranai.nosv.org/u.php/hp/marubonyoro/  
作成日時:2023年10月1日 0時

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