肆 ページ5
(花波side)
そこから、猗窩座の攻撃は止むことを知らなかった。
矢張り、上弦の鬼。下弦の鬼とはまた訳が違う。
再生の速度。動きの速さ。何より、攻撃力の高さ。
全てが桁違いだった。
柱を二人しても尚、攻撃を受け流す事で精一杯になってしまう。
猗窩座「今まで殺してきた柱達に炎、ましてや宇宙なんて居なかったな!!」
『っう……!』
若干だか、押されている。
猗窩座「そして俺の誘いに頷くものもいなかった!!」
煉獄さんを死なせたくはない。
私が転生してくるまで、何人もの人が死んだ。
みんな、みんな、助けられなかった。
私は、また大切な人を目の前で見捨てるの?
刀と拳が弾き合う。
猗窩座「破壊殺
___空式」
フォローはしてきた。
だが、どうだろう。
煉獄さんの体は傷付いていくだけではないか?
なら、私が受ければ良い。
ズアッと、煉獄さんの前に立った。
『ゲホッ…ゲホッ…ゲハッ…!!!』
煉獄「っ……!!花波!!!」
まずい、くらった。
ペッと、口の中に込み上げてきた液体を吐き出した。
赤黒い。血だ。
次食らえば、肋骨は悲鳴をあげながら折れるだろう。
私も、煉獄さんも、矢張り限界が近いのだ。
猗窩座「もう限界か?鬼になれば疲れることもないだろうな!!」
『いいや!!!まだだ!!!宙の呼吸 弐の型
ふと後ろを見ると、炭治郎が起き上がろうとしていた。その横には、丁度駆けつけてきたらしい
伊之助がいた。
『炭治郎!!動いちゃ駄目!!』
煉獄「傷が開いて致命傷になるぞ!!待機命令!!」
猗窩座「弱者に構うな!!杏寿郎!花波!」
『くっ……そ……!!!!』
煉獄「ぐっ……………!!!」
猗窩座「全力を出せ!!」
糞っ…!!さっきの攻撃で大幅に体力が……!!!
猗窩座「俺に集中しろ!!」
『っ!!煉獄さん!!避けてッ!!』
猗窩座が強烈な蹴りを浴びせてきたのだ。
煉獄「ぐあっ…………!!!」
遅かった……。
猗窩座「鬼になれ、杏寿郎。花波。」
煉獄「ハァ…ハァ…」
猗窩座「俺とどこまでも戦い、高め合おう」
『ならない!!!』
煉獄「花波の言うとおりだ。俺達は鬼にはならない。」
絶対に諦めない!!
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ジルマル(プロフ) - 瑠碧さん» コメントありがとうございます('◇')ゞとても励みになります✨ (1月2日 20時) (レス) id: 01b486c023 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 受験頑張って下さい! (12月27日 19時) (レス) @page41 id: 8e4f2df418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジルマル | 作者ホームページ:uranai.nosv.org/u.php/hp/marubonyoro/
作成日時:2023年10月1日 0時