炎柱の心残り【鬼滅の刃】 (ページ32)

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(花波side)

＿＿次の日＿＿＿＿＿＿＿＿＿

煉獄「おはよう！花波！」

『おはようございます。煉獄先生。』

沙良「あ、花波ちゃん！顔色も良くなったみたいで良かった…。」

＿＿沙良ちゃんは、人の事をよく見て心配できる優しい子。

昨日から、私の頭には二人が結ばれればいいという考えがずっと中にいる。

沙良「…ねえ、また何か変な事考えてるでしょ。」

＿＿沙良ちゃんは、人に寄り添って心配できて、行動できる良い子。

『そんな事、ないよ？』

＿＿じゃあ、私は……？

私には、何処かいい所はある…？

沙良ちゃんみたいに、優しい？可愛い？良い子？

＿＿＿＿私は、全部違う…。

じゃあ、私には何があるの？

何か、優れている所はあるの？

沙良「…花波ちゃん、ちょっと来て。」

『……え、うん。…分かった。』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

沙良「やっぱり、何かまだ、抱え込んでるよね？」

『だから、違うって。』

沙良「……ねえ、いい加減にしてよ。」

……怒っている。本気で。

沙良「なんで、いつも抱え込もうとするの？ねえ、花波ちゃん自分で言ってたじゃん。私が此処に

入りたての頃、もっと自分に自信を持てって。なのに、花波ちゃんが自信を失ってどうするの？」

『……それは、沙良ちゃんの時はそういったけど。』

沙良「じゃあ、自分は自信なんて持たなくてもいい。そう思ってるってこと？」

『…そういう事でもないよ。』

沙良「じゃあ何？結局何も変わってないんじゃん。

一人で抱え込もうとする所も、我慢しようとする所も。」

…そう言われた途端、私の中で何かがはち切れてしまった。

『沙良ちゃんには、分かんないよ…！！…私は、沙良ちゃんみたいに人の事を心配する事も、人に

寄り添う事も、何も出来ないから、煉獄さんと結ばれるのは沙良ちゃんで良いんじゃないかって…。』

＿＿＿パチンッ

…今、一瞬何が起きたのか理解出来なかった。

沙良「もし仮に！！煉獄先生が花波ちゃんを何も出来ないって思ってるなら、時代を超えてまで

好きな訳ないでしょ…？」

『……っそれでも、私は…。』

沙良「煉獄先生が、私と結ばれる事が何で無いと思う？…今の花波ちゃんの性格が、それ程良いから

なんじゃないの…？」

私は、何も言えなかった。

沙良「今の花波ちゃんが煉獄先生は好きなのに、無理矢理捻じ曲げようとしてるんだよ…？

花波ちゃんが自分の事を如何思おうが勝手だけど、煉獄先生の気持ちを踏み躙らないで…。」