炎柱の心残り【鬼滅の刃】 (ページ22)

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(ＮＯside)

＿＿＿＿ﾁｭﾝ、ﾁｭﾝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

柔らかい日差しが薄く部屋に差している、朝。

煉獄は、薄らと目を開いた。すると、目の前には＿＿＿＿、

花波「……………んん…。」

好きな人の、顔だった。

煉獄「ッツ………！？？」

寝ぼけまなこだったが、一瞬で理解はした。

まさかとは思うが、やらかしたかと思ったが服を着ていたため、一先ず安心した。

煉獄「何故、花波がここに…、というより、ここは何処だ？」

花波「ふあっ…あぁー！…ん、あ、煉獄さんお早うございます。」

煉獄「…此処は何処なんだ？」

花波「…え、私の家ですけど？」

煉獄「………。」ﾊﾞﾀﾝ(倒れた)

花波「え！？ちょ、煉獄さん倒れないでくださいよ～！！ほら、お水持ってきましたから、飲んで！」

煉獄「……あ、いや、すまない。昨日の記憶が曖昧でな……。」

花波「えーと…、昨日は私と宇随さんと煉獄さんで誰がお酒を飲めるかの勝負をして、煉獄さんが

酔って寝てたので連れてきました。」

煉獄「……不甲斐ない。」

花波「え、何でですか？寝てる時の煉獄さんの寝顔、可愛かったですよ？」

煉獄「…可愛いって言うのは、やめてくれないか。」

花波「だから何でですか？可愛かったのに…。」

煉獄「俺は、可愛いよりカッコいいの方が嬉しい。」

そう言うと、煉獄は顔をズイッと近づけた。

花波「ッ………！？」

花波は見つめられる事が苦手であった。

怖い、というより恥ずかしい、の方が勝っていた。

煉獄「…花波。」

朝だからなのか、それとも寝起きだからなのか。

何時にも増して低いその声に、花波は更にビクッとなった。

煉獄「……君の事は他の誰よりも愛しているが、君から可愛らしいと言われるのは複雑なんだ。」

花波「……へっ？煉獄さん…何を急に…。」

煉獄「俺は、本気だ。俺は本気で君を愛している。」

そう言い終わった後、煉獄はハッとしていた。

しまった、と。

記憶がある状態ならまだ良いが、彼女は俺の記憶がまだまともに覚えていないのに。

いきなり、愛しているなどと言われたらどう思うだろうか。

幻滅？それとも、最悪？

どちらにせよもう手遅れな状態だと言う事には変わりはなかった。

煉獄「！すまない…。今のは忘れてくれ。」

花波「…なんで。」

煉獄「？今、何と言った？」

花波「なんで、そんな軽々しく忘れろなんて言えるんですか！？」

煉獄「………。」