炎柱の心残り【鬼滅の刃】 (ページ21)

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(花波side)

もう面倒くさかったので、今日は結局シャワーをサッと浴びる程度にした。

煉獄先生は明日起こして入ってもらおう。

あと…煉獄先生って呼ぶのも堅苦しいから、さん付けにしよう。

あ、そうだ。寝る前に…、

？？？「ニャーン」

『あんこぉー！ごめんね、ご飯あげれてなくって。』

あんこ「ニャオォーン」

『ごめんごめん！今日は缶詰あげるから！』

あんこは、前世で宙の呼吸の中で唯一回復の型に召喚される猫として一緒にいた子。

どうやらあんこは、宙の呼吸で召喚された時点で精霊みたいな感じになっているらしい。

あんこの目には、その証拠として太陽系の星々が刻まれているから。

そして、精霊としての役割は、呼吸の使い手が意図的に解除しないとずっと精霊のままで、

永遠に歳を取る事も、餓死する事もない。

私も解除はしようと思ったけど、やり方が分からなかったから家族の一員として飼う事にした。

今もずっと精霊のままだから、若々しいままで容姿は何一つ変わっていないの。

精霊になる代わりに、あんこは自身の魂を差し出し、使い手と一心同体でなければいけないのが

欠点。前世の頃はまだあんこは未熟な精霊だった事もあるし、前世の私が何か強い願いを込めていた

から、あんこの魂はこの長い間生き続けていた。

だけど、反対に私は煉獄さんとの記憶を忘れてしまった。

前世の私が煉獄さんと何をして、何を思っていたかさえも分からず、しまいには初めて会ったと

思っていた。

だけどさっき、少し思い出せたから。

早く記憶を取り戻して、前世と同じような関係に戻りたいから。

後、もう少しで取り戻せるから。

待っててください、煉獄さん。

そう心の中で言いながら、私はベットに入り、目を閉じた。