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「だからって、悪魔さんにいろいろ言っちゃったのは悪かったと思ってるよー」
あは、とニンゲンは笑った。いや、言った、というほうが近いだろう。その場を和ませようとしたが、笑えなかったという感じだ。
「悪魔さんに嫌われているってくらいわかってたからさ。うん、悪かったと思ってる」
悪かったのは俺だろ。
はっきりとわかっているわけでもないのに、なんとなくで答えてしまった俺が悪いだろ。
別に、嫌いだってわけでもない。
ただ、嫌いとか好きとかが決められるくらい、俺はニンゲンと一緒にいたわけではなかった。
それに、好きって気持ちもよくわからなかったんだ。
何に対しても狂った感情を押し付ける姉貴に制御されていた俺には、まだ何もわからない。
ニンゲンに出会ってからやっと取り戻すこともできた感情を、うまく扱えるはずもないのだ。
これほどに人を傷つけるのだと、気づけなかったのだから。
はぁー……なんなんだよ本当。
ニンゲンに気ぃ遣ってるとか、なんか自分が気持ち悪い。
人などどうでもいいと思っていたというのに。
いや、それすらも姉貴に作られた感情だったかもしれない。
それは俺の本当の感情じゃなかった……、はぁ？
ふざけんなよ。もうわけわかんねぇよ死ねよ。
何を殺せばいいのかわからないところまで含めてとりあえず死ねよ。
いや、誰が死ねばいいんだよ。
「あのさ！」
「うぉっ!? どした!?」
突然の大声に肩がびくってした。静かだった空間に大声は不意打ちすぎる。
「なんて言うかーそのー……空気！ 重くなったよね!?」
「お前のせいでな」
「あーうんそうなんだけどその、えっと、申し訳ない！」
いきなり、ニンゲンがいつものペースに戻った。いきなりすぎる。さっきの重い感じどうした。
いきなりすぎて俺も普通に返したんだけど良かったのかよ今の!?
「なんかほんとごめん。僕やっぱり重いのだめかもしれない」
「引き起こしたのお前だからな？」
「いやっ、えと、あぁぁ！ そうなんだけど〜！」
お願い許して、と俺の袖を掴んで上目遣いで見てくるあたり、許されないわけがない、としか思ってないよな？
でも、こっちがそう言えるような立場上でもないので、すっと目をそらす。
「俺……許すとか許さないとか、判断出すほどの立場でもないぞ」
「いーの！ ここで許すって言ってくれれば勝手に満足するから！」
「自己満足に俺を使うな」
ひどい。そう言ってニンゲンは頬を膨らませる。その動作が少しぎこちないことに気づいたが、何も言わないことにした。
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こと(プロフ) - きのかつさん» ありがとうございます！ ２の更新頑張ります……笑 (2021年11月11日 7時) (
レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
きのかつ - 面白いです!(◍•ᴗ•◍) がんばってください!! (2021年11月10日 22時) (レス) @page5 id: 5dc3329add (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - Reigaです！さん» わかりました！！ありがとうございます、頑張ります!!! (2021年4月26日 20時) (レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
Reigaです！ - 一行一行開ければ見やすいかも (2021年4月25日 21時) (レス) id: 86c2fbfb14 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - ありがとうございますーー！！！めちゃくちゃ頑張ります！！！ (2021年4月19日 20時) (レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れり夢 | 作成日時：2021年4月16日 21時
