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「…………私は、ニンゲンくんが賢弟と一緒にいるなんて許せない」
その顔にはまた笑みが浮かんでいて。
「許さないよ」
弱くて意気地なしの、そんな僕じゃ。
「じゃーあ！ もう帰るねっ」
それ以上、言葉を発することができなかった。
来た時と同じように浮いて、どこかへ向かって空を飛ぶ悪魔さんのお姉さんをずっと見つめていた。
きゃはははっ、きゃはははははって最後まで笑っているのを、ただただ、ずっと。
「う、あぁー……！」
「どーしたんだよ」
「疲れたなーって。んーっ、はぁー……」
一回背伸びをしてから、すぐににこっと笑う。
作り笑いがばれているのなんて、もうわかっていた。
こんなに不器用に笑ったの、久しぶりすぎてほんとつらいよ。せめてもう少し自然に笑えればよかったのになあ。
元の自分を、偽ったほうの自分を取り戻してから、悪魔さんに会う気だった。
そうじゃないと、なんかもう自分が壊れる気がしたから。
でも、もう壊れた後だよ？
手遅れすぎて笑っちゃう。
今の時間だけで、どれだけ多くのことに気づいた？
悪魔さんと僕じゃ釣り合うはずないってこともわかったし。
僕が悪魔さんに迷惑かけてるってことも、離れなきゃいけないってことも。
僕が「幸せになりたい」なんて願った理由も、もう思い出しちゃったじゃんか。
「あーあー……それにしても、悪魔さんのお姉さん怖かったなあー」
「もとからあんな感じなんだよ、姉貴は」
「えー!? もとからなのあれ!? 生まれたころからずっと!?」
「多分な。ま、姉貴が生まれたばっかのころ知らねぇけど」
「えぇー」
僕は、わざとらしすぎるほど大げさにふるまって。
悪魔さんは、わざと明るく接してくれている。
なんか、今までみたいに会話できなくなっちゃったな。
話す話題も、すぐになくなった。
「はぁー……」
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こと(プロフ) - きのかつさん» ありがとうございます！ ２の更新頑張ります……笑 (2021年11月11日 7時) (
レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
きのかつ - 面白いです!(◍•ᴗ•◍) がんばってください!! (2021年11月10日 22時) (レス) @page5 id: 5dc3329add (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - Reigaです！さん» わかりました！！ありがとうございます、頑張ります!!! (2021年4月26日 20時) (レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
Reigaです！ - 一行一行開ければ見やすいかも (2021年4月25日 21時) (レス) id: 86c2fbfb14 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - ありがとうございますーー！！！めちゃくちゃ頑張ります！！！ (2021年4月19日 20時) (レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れり夢 | 作成日時：2021年4月16日 21時
